2025年5月7日公開

【ユーザーボイス】 組織をグッと良くする! 心理的安全性を高める「対話」のススメ!東京海上日動火災保険株式会社 山口支店

「もっと主体的に動いてくれたらなぁ…」そう感じている管理職の皆さん、もしかしたら、その鍵は心理的安全性がカギかもしれません。

 

今回は、組織をグッと良くして、心理的安全性を高める「対話」を実践されている東京海上日動火災保険株式会社 山口支店の業務グループリーダー 川東 悦子氏と業務グループ課長代理 吉原 真也氏に、TOiTOiを活用した取り組みについて詳しく伺いました。

 

導入から半年で、一体どんな変化があったのでしょうか? 成功の秘訣は、もしかしたら意外と身近なところに隠されているかもしれません……ぜひ、そのヒントを見つけてください!

 

基本情報

会社名:東京海上日動火災保険株式会社 山口支店
業種・業態:保険業
従業員数:100名(山口支店)
公式サイトURL:https://www.tokiomarine-nichido.co.jp/

 

 はやみ|インタビューは動画でもご覧いただけます!

 

 

「意見が出ない」「会議が沈黙…」組織に潜む”見えない壁”とは?

 はやみ|TOiTOi※を使い始めてから、どのくらいの期間が経ちましたか?

 

※TOiTOi

TOiTOiは株式会社ロジック・ブレインが開発・提供しているクラウドHRMシステムです。社員の個性をAIで分析して行動傾向を把握し、それぞれの特性に合わせて最適なマネジメントを支援しています。

 吉原 氏|2024年夏頃からなので、およそ半年くらいです。

 

 はやみ|夏頃だとまだ1年も経っていないんですね。次に、TOiTOi導入前の課題について教えてください。

 

川東 氏|弊社では当時、大きく2つの課題を抱えていました。1つ目は、心理的安全性※を確保して、社員が気軽に相談できるような職場環境を作りたいということ。そして2つ目は、組織を活性化させる上で重要な役割を担う準リーダー層の育成を進めていくことでした。

 

※心理的安全性とは「対人関係においてリスクある行動を取った時の、結果に対する個人の認知の仕方」のことです。例えば「ネガティブに受け取られる可能性のある行動を取っても、このチームなら非難されることはない」と思えるなら、そのチームは心理的安全性が高いといえます。

 はやみ|心理的安全性とリーダー層の育成。どちらも組織の成長には欠かせない要素ですが、同時に取り組むのは難しいですよね。ちなみにどのようなリーダーを育てていきたいとお考えでしたか?

 

川東 氏|組織の活性化には、準リーダー層の活躍が不可欠だと考えていました。現場のメンバーが抱えている施策や取り組みのPDCAサイクルを早く回していくことが不可欠だと思っています。そのためには準リーダー層がそれぞれのメンバーの取り組みをしっかりと見守り、対話を重ねながらサポートしていくことが欠かせません。この理想の状況を実現できる準リーダー層を育てていきたいと考えています。

 

 はやみ|なるほど。そのような課題を抱える中で、TOiTOiを導入いただいた決め手は何だったのでしょうか?

 

 吉原 氏|支店長が参加した会合で、山口県のある企業様が活用事例を発表されていたんです。その事例を聞き、TOiTOiを導入することで、これらの課題解決に繋がるのではないかという期待感から導入に至りました。

 

 はやみ| 他社の活用事例がきっかけだったのですね。

 

名札とPCシールで会話が生まれる!?組織を動かす黄色・青色・赤色の3つの”色”とは

 はやみ|どのようにTOiTOiを活用していますか?

 

川東 氏|まず、社員全員が自己分析を実施し、その結果をもとに社員が研修を受けました。そして、研修後は3タイプ※を元に1on1ミーティングを実施し、TOiTOiに記録を残すという形で活用しています。

 

※3タイプ(理性・比較・感性タイプ)

TOiTOi の独自分析により、対象者を理性タイプ・比較タイプ・感性タイプの3つのタイプに分類します。TOiTOi ではパッと見てわかるように、理性タイプは黄色、比較タイプは青色、感性タイプは赤色の3色を使って表示しています。

 

 

そのため利用者の方の中には、3つの色でそれぞれのタイプを把握されているケースが多々あります。理性タイプは「良い悪い」。比較タイプは「必要か不要か」。感性タイプは「好きか嫌いか」というようにタイプによって判断基準が異なります。対象者がどのタイプかを知ることで、価値観や大切にしていること、行動を起こす際の特徴などを知ることができます。それによりそれぞれのタイプに合わせて効果的なマネジメントやコミュニケーションが可能になります。

 

 はやみ|社内でお互いがどのタイプかわかるように工夫されていると伺ったのですが、具体的にどのようにされていますか?

 

川東 氏|まず社員全員で名札を作成しました。名札には自分の3タイプのそれぞれのカラーと、12タイプを表すピクトグラムを入れています。今日はたまたま二人とも青ですが、ストラップの色も3タイプ別に色分けしています。

 

この名札のおかげで、一目で相手の3タイプが分かるようになりました。お互いに名札を見ながら話題を作って会話してくれています。

 

また、毎日使うパソコンにも3タイプごとに自分のタイプカラーのシールを貼ることで、打ち合わせの時などでも、相手の3タイプをすぐに認識できるようにしています。

 

 はやみ|名札に加えて、パソコンにシールを貼るというアイデアは素晴らしいですね!これはどなたの発案だったのですか?

 

川東 氏|支店長ですね。「すぐにお互いのタイプが分かった方がいい」ということで、パソコンに貼ることを提案してくれました。

 

 はやみ|実際に、打ち合わせの際に、相手の3タイプを意識することはありますか?

 

川東 氏|もちろんです。打ち合わせなどの会議室では「ロの字型」で座ることが多く、そうするとすぐに名札やシールの色が目に入るので、自然と意識しますね。

 

 はやみ|相手の3タイプが一目瞭然ということですね。お互いのタイプを知ることで、何か変化はありましたか?

 

川東 氏|お互いのタイプについて話が盛り上がり、楽しい雰囲気で日々を過ごせるようになりました。また、研修で配布されたテキストには、タイプ別の接し方や考え方が詳しく解説されているので、それを頭の隅におきながら、普段の会話をしたり、1on1ミーティングをしたりと活用させていただいています。

 

 吉原 氏|分析結果をもとに「あっ。この人はこういう人なんだ」という発見があったり、お互いに「そう思ってたよ」「実は…(理性タイプとは)思ってなかったんだけど」といった会話が生まれたりしました。

 

まだまだ、活用度合いを高められる余地はありますが、相互理解を深めるきっかけ作りとしては非常に成功していると感じています。

 

ワンポイント!3タイプの特徴

TOiTOiの独自分析により、対象者を理性タイプ・比較タイプ・感性タイプの3つのタイプに分類します。それぞれの特徴について解説します。

 

理性タイプ 『感謝されたいから頑張る!』

理性タイプは、和気あいあいとした雰囲気を好みます。だからこそ、周りの人々との良好な関係を構築しようと努力します。それだけでなく、チームワークを非常に重視し、一人一人の強みや能力を活かして全体としての成功を追求します。

 

行動を起こす際には、行動の理由が必要です。理由が納得できないと不満を持ってしまうことが多いでしょう。それゆえ、他者からのフィードバックや評価を大事にし、人々に喜ばれる結果を出すことが理性タイプのやる気につながります。

 

比較タイプ 『目標達成に向けて、一直線に進む』

比較タイプは、最適な方法を考えてから行動するタイプです。自分の考えを明確にし、目標達成に向けて一直線に進む特徴があります。無駄を嫌うため、仕事とプライベートの境界を明確に保つことで、集中力を保ち、効率的に目標に取り組もうとします。

 

また負けず嫌いの気質があり、ライバルが存在することで一層その情熱を燃やすでしょう。ライバルの存在は比較タイプにとって、モチベーションの源になり、自分を高めるためのよき存在として働きます。

 

感性タイプ 『大きな仕事ほど、張り切るムードメーカー』

感性タイプは、大きな仕事や前例のない仕事ほど張り切ります。目標や指示が曖昧でも、行動を起こすことができるので、仕事だけでなくプライベートにおいても「まずは、やってみてから考える」傾向があります。

 

また、その日の気分で仕事の進め方が変わるのも感性タイプの特徴です。計画性はあまりありませんが、今できることを真っ先に考えて行動を起こすため、状況に応じて優先順位を変化させながら物事を進めていくことができます。

 

形だけの1on1ミーティングはもう卒業! お互いの理解が深まる対話のコツ

 はやみ|1on1ミーティングは、TOiTOi導入前から実施されていたのでしょうか?

 

川東 氏| 以前は、できる人がやるという状態でした。今年度からは会社の方針で全員必須となり、山口支店でも積極的に推進しています。

 

 はやみ| どのくらいのペースで実施されているんですか?

 

川東 氏| 月に1回のペースで実施しています。

 

 はやみ| 1回の時間はどのくらいですか?

 

川東 氏| 15分から30分程度です。

 

 はやみ| 時間確保のために工夫されていることはありますか?

 

川東 氏|山口支店には7つの組織があり、それぞれに20人弱のメンバーがいます。その中で、3~4名のユニットというグループを組み、ユニット内で1on1ミーティングを実施することで、1on1の実施者の時間的な負担を軽減できるように工夫しています。

 

 はやみ|1on1ミーティングの実施者が多いかと思うのですが、情報共有のために工夫されていることはありますか?

 

川東 氏|各組織内で、1on1ミーティングで得られた気づきや学びを共有しています。具体的には社内システムを通じて、各ユニットの取り組みを共有することで、組織全体の情報共有を促進しています。

 

 はやみ|情報共有の仕組みが整っているのですね。吉原さんは、1on1ミーティングを実施する側、される側の両方の立場を経験されていると思いますが、1on1ミーティングでTOiTOiを活用するようになって何か変化はありましたか?

 

 吉原 氏|たまに違うこともあるのですが、私が1on1ミーティングを実施する側の時は、研修で学んだ7つの質問を参考にしながら進めています。

 

また、個人的には、TOiTOiを導入することにならなければ、1on1ミーティングをされることはあっても、する機会すらなかったかもしれません。そのように考えると、私自身も学ぶことが多く、非常に良い経験になりました。

 

 はやみ|TOiTOi導入後、毎月定例で1on1ミーティングを実施できるようになったとのことですが、会社の雰囲気や職場環境に変化はありましたか?

 

川東 氏|社員間の会話が活発になり、互いを知る良いきっかけになりました。名札やシールを活用することで、好きなものや共通の話題が見つかりやすくなり、その人を知る良いきっかけになっています。

 

他にも、支店長と私はタイプが全く違います。支店長はスピード重視で、私は一つひとつじっくりと考えていきたい方なんです。そのことは、TOiTOi導入以前から、お互いにうすうす気がついていました。

 

支店長からいろいろなアドバイスやアイデアをもらった時に、私が「分かりました、考えてみますね」と返事をしたら、支店長がお手洗いに行かれて戻ってくるやいなや、「どうなった?」とすぐに結果を求められたことがありました。私としてはそのスピードについていけませんでした。

 

TOiTOiを導入したことで、やっぱりそうだったのか?とお互いに気がつくことができました。そして、この違いについて会話し、お互いの違いを尊重しながら仕事を進めることができるようになりました。

 

 吉原 氏|まず、自己理解が深まりました。そして自己理解をしている者同士で行う1on1ミーティングの中で、お互いの分析結果について話をすることで、「自分はこう思っている」「相手はこう思っている」ということを共有しあいながら、お互いの理解を深めることができています。

 

この1on1ミーティングの中で起こる自己理解からの相互理解が深まる化学反応が起こるといいなと思っています。

 

組織改革は一日にしてならず! 誰もが輝ける未来へ

 はやみ|今後、TOiTOiをどのように活用していきたいですか?

 

川東 氏|現在は3タイプをメインに活用していますが、今後は、ビッグファイブ※のデータも活用していきたいと考えています。ビッグファイブの活用方法については、まだイメージが湧かない部分もあるので、ロジック・ブレインさんに相談しながら検討していきたいです。それによりさらに心理的安全性を確保し、リーダー育成に活用していきたいと思っています。

 

※ビッグファイブ分析

ビッグファイブ分析は、1980年代に心理学者のルイス・ゴールドバーグ氏が提唱した性格分析理論です。誠実特性、調和特性、開放特性、外向特性、情緒特性の5因子の高低差によって性格を分析します。それゆえ5つの因子の高低差を見ることで、対象者の性格や特性を知ることができます。TOiTOiではビッグファイブ分析を取り入れているため、従業員の分析結果を一元管理することが可能です。

 吉原 氏|研修の中で「理性タイプは目で見て相手を理解する、比較タイプは言葉で相手を理解する」という話がとても印象に残っていて、今後は全メンバーがそれを体現しながら、お互いに相手に合わせたコミュニケーションを取ることをより高いレベルで実践していきたいです。そのためにTOiTOiを引き続き活用していきたいと思っています。

 

ワンポイント!3タイプ別コミュニケーションの特徴

TOiTOiの独自分析により、対象者を理性タイプ・比較タイプ・感性タイプの3つのタイプに分類します。それぞれに対応するコミュニケーションの違いについて解説します。

 

 

態度で相手を観察し、頭で考える理性タイプ

頭で相手を理解しようとしているため、相手をよく観察しています。また、相手に自分のことをよく理解してもらいたいため、話し方は丁寧で長く、なかなか結論に到達しないため、結局何を言いたかったのか伝わりにくいことがあります。結論が最後までわからないことが多々あります。相手を傷つけないように言葉を選ぶ思慮深い人です。それゆえ前置きが長くなる傾向があります。

 

言葉で相手を知り、的確に伝える比較タイプ

相手と自分が繋がっていることを耳で確認しようとするため、言葉を重視します。だからこそ相手の真意や意図を相手の発言から判断します。話し方はまず結論を話し、内容は簡潔にまとめ、最後に再び結論を繰り返します。また本音を伝えることが優しさと考え、はっきりNOと言えます。

 

感覚で伝え、その場の空気を読む感性タイプ

相手と自分が仲間かどうかを感性で感じようとし、場の空気を察します。自分の感性にピンと来るものを大切にし、気分が変化しやすいため、会話に一貫性を持たせることが難しく、話の内容が展開したり、別の方向へ飛んだりします。結論だけで次の話に移ることが多いです。また、オーバーに話を始めて、具体的な話よりもイメージを伝えようとするため、抽象的な表現になりがちです

 

 

対話で組織を「自分事」に!TOiTOiで実現する組織改革 

 はやみ|今回の東京海上日動火災保険株式会社 山口支店様の事例は、TOiTOiが組織の活性化、人材育成、そして心理的安全性の向上に貢献できることを示していますね。

 

「うちの会社でも、もっと対話を活かしたい!」

「組織の課題を解決したいけど、何から始めれば良いかわからない…」

 

もしこのような悩みをお持ちなら、株式会社ロジック・ブレインのクラウドHRMシステムTOiTOiを導入してみませんか?

 

引用元:TOiTOi公式サイト

 

TOiTOiが社員の個性をAIで分析して行動傾向を把握し、それぞれの特性に合わせて最適なマネジメントを支援します。

 

例えば、コンピテンシー機能を活用すれば、ハイパフォーマーと比較分析し、対象者の良い点、改善点を数値化でき、具体的な指導が可能です。また、ビッグファイブ診断の結果や1on1の記録なども一元管理できます。それにより、組織活性化への最初の一歩をサポートします。

 

また、TOiTOiを導入しただけで終わらないようにするために、専門知識を有したコンサルタントによるサポートも提供しています。

 

組織の課題解決を支援する強力なツールとして、きっとお役に立てるはずです。

まずは、お気軽にお問い合わせください!

 

 

 

 

 

 

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