2026年5月21日公開

自分のことは、自分が一番わからない!開発者 服部真人が語る、LB Personalityで就活生の自己分析が変わる理由

「自己PRに何を書けばいいかわからない」 

「強みって言われても、自分では当たり前すぎてピンとこない」

 

就活を始めると、多くの学生がこの壁にぶつかります。そのモヤモヤを、科学的に解消しようとするのがLB Personalityです。今回は、開発者である株式会社ロジック・ブレイン 代表 服部真人社長に、LB Personalityが生まれた背景から、診断を就活に活かす方法まで、徹底的に聞きました。

 

「性格を知ることで救われる人がいる」30年続く研究の原点

 はやみ|さっそくなんですが、服部さんのことをまだ知らない読者のために、自己紹介をお願いします。

 

服部 真人氏|私は1995年に東洋哲学と心理学を融合したパーソナリティ分析「ISDロジック」を開発。その後、2017年に人の特性や行動傾向を解析する「ロジック・ブレインエンジン」を開発しました。そこから法人向けサービスに本格参入し、顧客の購買パターンを予測する顧客分析クラウドTENPiNや、企業の人事課題を解決する組織のコミュニケーション改善クラウドTOiTOiを開発するなど、人間の可能性を科学的に追究する事業を展開しています。

 

 はやみ|30年近く、人間の性格や可能性を追究しているんですね。そのモチベーションはどこから生まれているんですか?

 

服部 真人氏| 性格を知ることで、救われる人がいるという確信が、ずっと原動力になっています。実はある講演での出来事が、その確信をより強くした出発点でもあって。大阪で中間管理職向けの講演に呼ばれた時に、衝撃的な話を聞きました。中間管理職の4割くらいが、会社を辞めようと思っているというんです。

 

 はやみ|え、4割も!?それはすごい数ですね。なぜ辞めたいと思っているんでしょう?

 

服部 真人氏|理由の多くが、上司や部下への不満。つまり人間関係の問題なんです。その講演の後、参加していた大手企業の男性と話す機会があって、彼の体験談がさらに私の背中を押しました。

 

 はやみ| どんな体験談だったんですか?

 

服部 真人氏|海外赴任から本社に戻った彼が、新規プロジェクトのリーダーを任されたんです。彼は部下にみなさんがやりたいことを言ってくれたら、全力でサポートしますと何度も伝えた。でも部下からは毎回、リーダーがやりたいことは何ですか?と返ってくる。

 

 はやみ| すれ違いですね……。どちらも悪意はないのに。

 

服部 真人氏|そうなんです。そのすれ違いが続いた結果、彼は詰められていると感じるようになり、最終的に呼吸困難になって3ヶ月休職。出世街道から外れてしまったと。

そのチームは結論から言ってもらわないと動けないタイプが多かった。それが事前にわかっていれば、問いかけ方を変えられたはずなんです。

 

 はやみ|それは辛すぎる……。性格の違いを知っていれば、防げたすれ違いだったんですね。

 

服部 真人氏|その時に彼が「これがわかっていたら、こんなに苦しまなくて済んだのに」そして「もし当時、結論から言ってくれないと動けない部下ばっかりだったと分かっていたら『何をやりたい?』って質問することがナンセンスだったと気がついて、今と同じ結果にはなっていなかった」と話してくれました。

 

この話を聞いた時に、自分の知識は人間関係で苦しんでいる人たちの本当の助けになれると確信しました。それが今でも、性格分析を続けている理由の一つです。

 

 

MBTIだけでは足りない!「2つの科学」で本質を解き明かす

 はやみ| 最近は、MBTIなど多くの診断がありますが、あえて新しいものを作ろうとしたのはなぜですか?

 

服部 真人氏|既存の診断の多くはタイプ分類で終わりがちです。でも、就活で本当に必要なのはなぜ自分はそう動くのかという行動の根拠です。そこでLB Personalityでは、精神科医クロニンジャー博士の理論に基づき、パーソナリティを2層に分けて分析することにしました。

 

 はやみ|変わる自分(自分の努力で変わった部分)と、変わらない自分(根っこにある自分)を切り分けるわけですね。具体的にはどうやって分析するんですか?

 

服部 真人氏|先天的パーソナリティ(先天的な気質)をロジック・ブレインエンジンで、後天的パーソナリティ(行動の論理)をビッグファイブ理論で分析します。この2つが重なる部分を私たちはコアパーソナリティと呼んでいます。ここを特定することで、表面的な行動だけでなく、本音や意思決定の癖までを精密に描き出せるようになります。

 

 はやみ|2つの視点を掛け合わせることで、自分の本質がより鮮明に見えてくるんですね。ちなみに、後天的パーソナリティの分析にビッグファイブ理論を採用した理由はなんですか?

 

服部 真人氏|ビッグファイブ理論は人格心理学の分野で世界的に信頼されている指標で、論文数も多く、世界で一番信憑性が高いと言われているため採用しました。ビッグファイブ理論では、人の性格を5つの特性で測ります。

 

外向特性は、社交性や積極性など、外の世界へのエネルギーの向け方。協調特性は、思いやりや共感力など、他者との関わり方の傾向。誠実特性は、計画性や責任感など、目標に向かって粘り強く取り組む力。開放特性は、好奇心や創造性など、新しいものへの興味や柔軟さ。そして情緒特性は、ストレスへの耐性や感情の安定度です。

LB Personalityでは60の質問を通じてこれら5つのスコアを測定し、あなたがどの特性をどの程度持っているかを数値化します。

 

さらにロジック・ブレインエンジンによる先天的分析を組み合わせることで、単体の診断よりはるかに精度の高い結果が出せます。表面的な行動パターンだけでなく、本音や意思決定の癖まで見えてきます。

 

 はやみ|2つの分析を組み合わせるから、より深く自分の個性や特性を知ることができるんですね。

 

断定ではなく「動き」で自分を知る

 

 はやみ|LB Personalityは全20タイプあると聞きました。なぜ20という数なんでしょう?

 

服部 真人氏|多すぎると実用的ではなく、少なすぎると個々の違いが消えてしまう。試行錯誤の結果、辿り着いたのが20でした。

 

 はやみ|ちょうどいいバランスなんですね。タイプの名前にも、こだわりがあると聞きました。

 

服部 真人氏|タイプの名前にもこだわっています。えがく人、みきわめる人のように動詞のニュアンスを含めました。

 

 

 はやみ|あ、本当だ!あなたはこういう人だと決めつけられるより、こういうふうに動く人だと言われるほうが、しっくりきますね。

 

服部 真人氏|そうなんです。診断結果はレッテル貼りではなく、あくまで自分の使いこなし方を教える地図であってほしい。だからこそ、名前を見た瞬間にこれが自分だと重ね合わせられる感覚を大切にしました。

 

 はやみ| 診断では、強みだけでなく気をつけたいことや、こういう環境では力を発揮しにくいなどの課題も書かれていますよね。

 

服部 真人氏|そこは意図的な設計です。強みだけ見せるのは、半分しか伝えていないのと同じだと思っています。課題を知ることは、弱点をさらすことではありません。この環境では力を発揮しにくいと事前に知っていれば、就活でのミスマッチを避けられ、早期離職を防ぐことにつながるはずです。だからこそ、これらの情報は就活において非常に重要です。

 

 はやみ|たしかに。入社してからこんなはずじゃなかったってなるより、ずっといいですよね。LB Personalityでわかることについて、もう少し詳しく教えてください。

 

服部 真人氏|診断でわかることは大きく5つあります。1つ目が、強みを発揮しやすい条件や環境。2つ目が、自己成長によってキャリアがどう変化するかという成長の方向性。3つ目が、潜在能力を引き出すために必要な課題と最適な環境。4つ目が、力を発揮しにくい職場環境を知ることでミスマッチを防ぐヒント。そして5つ目が、個性に合ったキャリアの指針です。

 

たとえば開放特性が高い人は研究職やクリエイティブ職との親和性が高い傾向があります。誠実特性が高い人はコンサルタントやデータアナリストに向いていることが多い。外向特性が高い人は、営業やカスタマーサポートなど人と関わる仕事で力を発揮しやすい。ただし、これはあくまで傾向です。診断がキャリアの答えを押しつけるものにはしたくないと考えています。

 

 はやみ|あくまで指針として使うものなんですね。

 

服部 真人氏|そうです。自分が納得できる選択をするための地図だと思ってもらえたらと考えています。

 

開発で一番悩んだこと「難しい言葉」と「伝わる言葉」の間で

 はやみ|開発していて、一番苦労したことはなんですか?

 

服部 真人氏|科学的な正確さと、就活生にとっての使いやすさを両立させることです。心理学の理論は精緻であればあるほど、一般の人には伝わりにくくなります。専門用語を並べれば信頼性は上がるかもしれません。けれど学生が自分事として読んでくれなければ意味がありません。

 

だからこそ、どこまで噛み砕くか、どうしたらシンプルで就活で活用してもらいやすくなるのか、何度も試行錯誤しました。

 

 はやみ|たしかに、難しい言葉が並んでいると、読む前に諦めてしまいますよね……。

 

服部 真人氏|そうなんです。私が大切にしたのは、内容がわかりやすく、そして誰でもすぐ活用できることです。企業向けシステムを長年作ってきてわかったのは、複雑なシステムは必ず使われなくなるということです。どれだけ機能が豊富でも、操作が難しければ誰も開かなくなる。だからTOiTOiでも、LB Personalityでも、シンプルで結果がすぐ使えることを設計の大前提にしています。

 

あなたの当たり前は才能!診断結果を就活の武器に変える方法

 はやみ| 確かに、面接で強みはなんですか?って聞かれた時、しっかり自己理解できていないと、言葉に説得力が生まれないですよね。

 

服部 真人氏|面接でうまく答えられないのは、能力不足じゃなくて、言葉にする手がかりがないだけなんです。自分では当たり前すぎて強みと気づいていないことが、他の人から見ると明らかな才能だったりする。そのギャップを埋めるのが、LB Personalityの役割です。

 

 

 はやみ|自己分析って、弱点を見つけるためじゃなくて、強みを言語化するためのものなんですね。

 

服部 真人氏|そうです。自己分析とは欠点探しじゃない。就活でそこを間違えると、どんどん自信を失っていってしまう。自分の個性を武器として認識すること。それが、面接でも、入社後も、ずっと生きてくると思っています。

 

2日目の離脱ゼロ、訪問数3倍!現場で証明されたLB Personalityの力

 

 はやみ|LB Personalityは、実際に就活の現場でも使われているんですか?

 

服部 真人氏| はい。大阪の大学のキャリアセンターで、未内定の4年生を対象にした集中イベントに活用していただいた事例があります。夏を過ぎても内定が出ていない学生というのは、能力がないのではなく、自分がどんな人間かわからない、どの企業を選べばいいかわからないという状態で止まってしまっているケースがほとんどなんです。

 

 はやみ|就活したくないのではなく、どう動けばいいかわからないんですね。

 

服部 真人氏|そうです。その大学では前年まで、初日のセミナーには参加するのに、翌日の面接会に来ない学生が一定数いたそうです。企業を自由に選んでいいと言われても、判断軸がないから選べない。選べないから動けない、という悪循環です。

 

 はやみ|それは学生も辛いですね。LB Personalityはその状況をどう変えたんですか?

 

服部 真人氏|学生には事前にLB Personalityを受けてもらい、自分のタイプを把握してもらいます。同時に参加企業にも御社が求める人物像はどのタイプですか?と事前にヒアリングして、学生と企業の相性が一目でわかるマトリックス表を作成しました。つまり、あなたのタイプにはこの企業が合っていますよという、科学的な根拠を提示しました。

 

 はやみ| なるほど!科学的な根拠を元にして、どの企業が自分に合っているかを事前に知ることができたんですね。結果はどうだったんですか?

 

服部 真人氏|2日目の企業訪問の欠席者がほぼゼロになりました。前年は選べずに離脱する学生が続出していたのに、今回は体調不良の1名を除いて全員が参加したそうです。さらに企業への訪問数が昨年の3倍以上になり、多くの内定につながりました。

 

 はやみ| たった1つの施策で、そこまで変わるものなんですね。

 

服部 真人氏|キャリアセンターの担当者の方がおっしゃっていた言葉が印象的でした。診断結果があると、迷っている学生に根拠を持ってアドバイスできると。なんとなくこの企業どう?ではなく、あなたにおすすめの企業はここだよと言える。その一言の重さが全然違うと。

 

 はやみ|学生だけじゃなくて、支援する側にとっても使いやすいツールなんですね。

 

服部 真人氏|そうです。もうひとつ面白かったのが、学生が自分では選ばなかったような企業や専門商社やBtoB企業など、普段は視野に入りにくい企業にも、診断結果がきっかけで足を運ぶようになったことです。おすすめだと示されると、知らなかった優良企業に出会えるきっかけになる。つまり、自己理解が深まると、選択肢も広がることがわかりました。

 

 

さらに進化する!ファセット分析で「個性の解像度」を上げていく

 

 はやみ| 今後、LB Personalityはどんな方向に進化していくんでしょうか?

 

服部 真人氏| 現在、ビッグファイブの各因子をさらに細かく読み解くファセット分析の導入を予定しています。ファセットとは面という意味で、ひとつの特性をさらに細かい側面に分解したものです。

 

たとえば外向特性が高いと一括りにしても、その中身は人によって全然違う。社交的な場が好きで人と話すことでエネルギーが湧く人もいれば、積極的にリードしたい、前に出たいという欲求が強い人もいます。数値は同じ外向特性が高いでも、向いている仕事や発揮できる場面が変わる可能性があります。

 

 はやみ|同じ特性でも、どの側面が強いかによって、活躍できるフィールドが変わってくるんですね。

 

服部 真人氏|そうです。就活でいえば、たとえば外向特性の高い学生が営業職に向いていると言われても、人前で話すのは得意だけど、ぐいぐい押していくのは苦手という人もいます。その場合、もしかしたら外向特性が高くても、新規開拓営業よりもルート営業や、チームで協力しながら進めるプロジェクト型の仕事の方が力を発揮しやすいかもしれません。ファセット分析ができるようになれば、より精密に分析できます。

 

 はやみ|今の診断よりも、さらに解像度が高くなるということですね。ちなみに5つの特性それぞれに、ファセットはいくつあるんですか?

 

服部 真人氏|ビッグファイブの各因子には、それぞれ6つのファセットがあります。5因子×6ファセットで、合計30の側面から個性を読み解くことができます。たとえば誠実特性ひとつとっても、計画を立てる力、やり遂げる力、自己規律、慎重さなど、複数の側面で構成されています。

 

現在のLB Personalityでは5つの特性スコアで分析していますが、ファセット分析が加わることで、同じ誠実特性が高い人でも、計画力が突出しているのか、粘り強さが際立っているのかまで見えてくるようになります。

 

 はやみ|就活生にとっては、面接でさらに具体的に自分の強みを語れるようになるということですね。

 

服部 真人氏|まさにそこが狙いです。今は誠実特性が高いので、責任感を持って仕事に取り組めますという言い方しかできないかもしれません。けれど、ファセットまでわかれば、誠実特性の中でも特に計画力と粘り強さが高いので、長期プロジェクトを着実に進める仕事で力を発揮できますという、より科学的根拠に基づいて、具体性のある言葉で自分を語れるようになります。それにより、おそらく面接官の印象もまったく変わると考えます。

 

 はやみ|自己PRの説得力がより増しそうですね。

 

服部 真人氏|そうです。だからこそ、常に最新の心理学の知見を取り入れながら、自己理解の解像度をどんどん上げていきたいと考え、日々取り組んでいます。

 

最終的には、Googleで性格タイプを検索したら弊社のデータが出てくるくらい、性格情報分析といえばロジック・ブレインという世界一を目指しています。

 

60問から始めよう!あなたの個性は、ちゃんと武器になる

 

 はやみ|自己分析に時間をかけすぎて疲れてしまう前に、まず一度診断してみてください。あなたが当たり前だと思っていること、長所とは気づいていなかったことが、企業に刺さる言葉になるはずです。就活は自分を売り込む場ではなく、まずは自分を正しく知ってもらう場です。あなたの個性は、きっと武器になります。まずは60問、試してみてください!

 

 

 

 

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