2026年10月29日公開
1on1で沈黙が続く部下に、質問の形を変えてみる!LB Personalityで変わるマネジメント
はやみ|「何か困ってることある?」「いえ、特にないです」
1on1が、この2往復で終わってしまった経験はないでしょうか。残りの25分をどう埋めるか考えながら、天気やニュースの話でつないだ日もあるかもしれません。
そのあと「この子はやる気がないのだろうか」「自分が信頼されていないのだろうか」と考え込んだ経験がある人も多いはずです。
実はその沈黙、部下の側の問題ではない可能性があります。質問の形を一つ変えると、急に話し出す部下もいます。そこでこの記事では、LB Personalityの20のタイプごとに、効く問いかけと詰まりやすい問いかけについて解説します。
目次
なぜ同じ質問で、答えられる人と黙る人がいるのか
はやみ|同じ部下でも、聞き方を変えた日だけ話が弾んだ経験はないでしょうか?
「何か困ってる?」という問いは、困りごとを自分の中ですでに言語化できている人にしか答えられません。頭の中がまだ形になっていない人にとっては、答えようがない質問になります。
そして、どんな形の問いなら答えやすいかは、人によってはっきり分かれます。選択肢を出されると急に話せる人がいれば、選択肢を出された瞬間に「どれも違う気がする」と黙り込む人もいます。
LB Personalityは、こうした行動のクセを20のタイプに整理したパーソナリティ分析です。5つの特性グループごとに、1on1で効く問いかけの形が変わります。ここから、グループごとに「答えやすい問い」と「詰まりやすい問い」を見ていきます。
開放特性が高いグループ|まだ形になっていない話から入る!
はやみ|このグループは、決まったことを報告するより、これから起きうることを話すほうが口が動きます。進捗確認から入ると、面白くなさそうな顔をされます。
ひらめく人(アイディアマン)|イノベーター

はやみ|効くのは「今、案はいくつある?」という聞き方です。アイデアが多すぎてまとまりにくいタイプなので、一つに絞らせるより、まず全部外に出させたほうが会話が動きます。数を聞くと、勝手に整理が始まります。
逆に「結論から言うと?」と迫ると止まります。結論はまだ本人の中でも決まっていません。
えがく人(芸術家)|プロデューサー

はやみ|「今の仕事で、一番飽きてるのはどこ?」と聞いてみてください。単調な作業が続くと気持ちが落ちやすいタイプなので、不満ではなく飽きとして聞かれると素直に答えます。
「今週の進捗を順番に教えて」という形式は苦手です。順番に整理して話すこと自体に気持ちが乗りません。
つくる人(クリエイター)|ネゴシエーター

はやみ|刺さるのは「今いちばんこだわってるところ、どこ?」です。自分なりの切り口を持っていることが多く、そこを聞かれると急に饒舌になります。評価されないとやる気が落ちやすいぶん、こだわりを見つけてもらえた実感は効きます。
「もっと効率よくやる方法ない?」は、こだわりを否定されたと受け取られやすい聞き方です。
かえる人(改革者)|プランナー

はやみ|「今のやり方で、変えたいところある?」と聞くと話が出てきます。現状維持に物足りなさを感じるタイプなので、変更提案の場だと分かると発言の量が変わります。
「特に問題ないよね?」と確認する形にすると、問題を挙げる場ではないと判断して黙ります。
はやみ|この4タイプにとって「困ってることある?」は答えにくい質問です。困ってはいないけれど、変えたいことは山ほどある。その違いです。
外向特性が高いグループ|黙って待つより、会話を往復させる!
はやみ|人との会話の中でエネルギーが上がりやすいグループです。黙って答えを待つより、こちらから話を往復させたほうが言葉が出てきます。
つなぐ人(外交家)|イノベーター
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はやみ|「最近、気になってることある?」くらいの緩さがちょうどいいです。興味が広がりやすく、仕事の枠から少し外れた話題のほうが本音に近づきます。
「課題を3つ挙げて」と数を指定すると、絞る作業で止まってしまいます。
まとめる人(ディレクター)|プロデューサー
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はやみ|効くのは「あなたなら、どう進める?」と判断を預ける聞き方です。裁量のない環境でフラストレーションを溜めやすいので、判断を求められる問いだと分かった時点で前のめりになります。
「指示どおりで問題ないよね?」は、話す余地がないと伝えているのと同じです。
ひろげる人(社交家)|ネゴシエーター
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はやみ|「まとまってなくていいから、話しながら整理しようか」と最初に言ってあげてください。人と関わることでエネルギーが湧くタイプなので、往復のある会話にすると勝手に進みます。
やってはいけないのが、沈黙のまま答えを待つ形です。気まずさを埋めようとして、当たり障りのない返事だけが出てきます。
はじめる人(起業家)|プランナー
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はやみ|「やりたいこと、どれが一番?」という聞き方が向いています。やりたいことが同時に複数走っているため、順位をつける問いは考えるきっかけになります。
「まずは今の担当だけに集中しようか」と先に枠を狭めると、残りのやりたいことを口にしなくなります。
はやみ|沈黙を「考えている時間」だと思って待つ前に、一度こちらから話を振ってみてください。このグループは、往復の中で考えがまとまっていきます。
調和特性が高いグループ|「大丈夫です」を真に受けない!
はやみ|人を優先するあまり、自分の話が後回しになるグループです。順調かどうかを聞くと、たいてい「順調です」と返ってきます。
ひっぱる人(リーダーシップ)|イノベーター
ととのえる人(マネージャー).png)
はやみ|「チームじゃなくて、あなた自身はどう?」と主語を指定してください。困っている人を放っておけないタイプなので、放っておくと最後まで他人の話で終わります。
「チームの状況どう?」と聞けば、たしかに詳しい報告は出てきます。ただし本人の状態は一言も出てきません。
ととのえる人(マネージャー)|プロデューサー
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はやみ|効くのは「今、誰かの分まで持ってない?」です。調整役を引き受けて抱え込みやすいので、業務量ではなく肩代わりの有無を聞くと実態が出ます。
「順調?」の一言では、順調だという答えしか返ってきません。
ささえる人(サポーター)|ネゴシエーター
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はやみ|「反対意見でも聞きたいんだけど」と前置きしてから聞いてください。合わせるほうを選びやすいタイプなので、反対してよい場だと明示されるまでは同意しか出てきません。
「これでいいよね?」という確認形は、いいです、という返事を確定させる聞き方になります。
みちびく人(メンター)|プランナー

はやみ|「あなたが本当はやりたいこと、何?」と個人の希望を直接聞きます。相手の成長には熱心に語る一方、自分の意見は後回しになりがちだからです。
「何か意見ある?」だと、部下や後輩をどう育てるかという話に流れていきます。
はやみ|このグループの「大丈夫です」は、本当に大丈夫とは限りません。自分の状態より、相手への気づかいが先に口から出ていることがあります。
誠実特性が高いグループ|雑談から入ると、かえって話しにくい!
はやみ|目的がはっきりした場では力を発揮する一方、何を話す時間なのか分からないと落ち着かないグループです。アイスブレイクより、先に議題を示すほうが話しやすくなります。
かんがえる人(ロジカル気質)|イノベーター

はやみ|「この半期のゴール、どう捉えてる?」から始めてください。目標が曖昧だと力を出しにくいタイプなので、ゴールの認識合わせが会話の入口になります。
「最近どう?」は、答える範囲が分からず言葉に詰まる問いです。
くみたてる人(戦略者)|プロデューサー

はやみ|「今の段取りで、気になってるところある?」と聞くと具体的な話が出ます。先を読んで手順を組むタイプなので、想定外への備えを聞かれると話しやすくなります。
天気や週末の話から入ると、本題を待つあいだに段取りの話をする準備が崩れていきます。
そろえる人(チームプレイヤー)|ネゴシエーター

はやみ|問いかけの前に「今日は◯◯について15分話したい」と議題を伝えます。指示が曖昧だと動き出しにくいタイプなので、テーマが決まった瞬間から話せるようになります。
議題を決めずに1on1を始めると、このタイプは何から話せばいいか分からないまま時間が過ぎます。
きわめる人(プロフェッショナル)|プランナー

はやみ|「自分では何点?その差はどこにある?」という自己評価型の問いが機能します。自分に高い基準を課すタイプなので、他人の評価より自分の採点のほうを詳しく語れます。
「よくできてるよ」だけで終えると、本人が気にしている「あと何が足りないか」を聞きそびれます。
はやみ|この4タイプの沈黙は、話すことがないのではなく、まだ言葉や結論になりきっていない状態です。即答を求めず、待つ時間の取り方から変えてみてください。
情緒特性が高いグループ|言葉や結論になるまで、少し時間がかかる!
はやみ|感じ取っていることは多いのに、それを言葉や判断に落とすまで時間がかかりやすいグループです。即答を求めると、当たり障りのない答えに落ち着きます。
みきわめる人(分析家)|イノベーター

はやみ|「違和感があるとしたら、どこ?」と、違和感という言葉をそのまま使って聞いてください。問題として整理される前の段階から気づいているタイプなので、この言い方だと拾い上げられます。
「問題ないよね?」と聞かれると、問題と呼べるほどではないと判断して飲み込みます。
そだてる人(指導者)|プロデューサー

はやみ|「理想と今の差、どこが一番大きい?」が効きます。理想の形が先に見えるタイプで、現実とのギャップに疲れやすいぶん、そのギャップこそが本人の話したいことです。
「現実的に考えて」と前置きすると、本当に話したかった理想の部分ごと引っ込めてしまいます。
しらべる人(研究者)|ネゴシエーター

はやみ|「気になっているリスク、全部出してみて」と全部という言葉を添えます。危険を先読みするタイプなので、いくつか挙げてと言われるより、全部と言われたほうが安心して出せます。
「大丈夫でしょ?」で流されると、次から言わなくなります。
うみだす人(創作者)|プランナー

はやみ|その場での即答を求めず、「言葉にならなくていいので、あとで送って」と逃げ道を用意してください。頭の中にあるものを言語化するのに時間がかかるタイプで、あとから届くメッセージのほうが中身が濃くなります。
沈黙を埋めようと質問を重ねると、考えが途中で切れてしまいます。
はやみ|この4タイプが黙るのは、話す気がないからではありません。何を話す時間なのかが決まっていないからです。問いかけの前に、今日のテーマを一言伝えるだけで変わります。
タイプが分かっても、その日の状態までは読めません
はやみ|ここまで20通りの聞き方を並べましたが、これは相手を分類するための道具ではありません。
同じ人でも、繁忙期と閑散期では答え方が変わります。家庭の事情や体調でも変わります。タイプは、うまくいかなかったときに「聞き方のほうを疑ってみる」ための引き出しであって、部下を決めつけるためのラベルではありません。
TOiTOiでは、パーソナリティ分析を定期的に取り直すことを推奨しています。昇進した部下の受け答えが以前と違うと感じたら、昔の結果に当てはめ直すのではなく、今の結果を見て聞き方を選び直してください。
沈黙は、聞き方を変えるサインです!
はやみ|1on1で部下が黙ると、つい自分の信頼不足を疑ってしまいがちです。ただ、原因はもっと手前にあることがあります。その人にとって答えにくい形の問いを、毎回投げていただけかもしれません。
次の1on1で、質問を一つだけ言い換えてみてください。相手の反応が変わったなら、信頼関係を疑う前に、問いの形を見直す価値があったということです。
チーム全体の「話しにくさ」をTOiTOiで見える化
1on1で話が出てこない状態は、一人の部下だけでなく、チーム全体で起きていることもあります。
TOiTOiは、メンバー一人ひとりのパーソナリティーの分析結果をもとに、チーム全体の傾向まで確認できる組織のコミュニケーション改善クラウドです。

タイプに合わせた関わり方を、日々のマネジメントに取り入れる仕組みづくりを支援しています。個人のパーソナリティ分析の結果をもとに、チーム全体の傾向まで確認できます。1on1で話が出てこない状態が、チーム全体でも起きていないか。まずは自社の状態を診断で確かめてみてください。
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