2026年11月2日公開
同じ指示なのに、動く人と止まる人が分かれる|LB Personalityで変わるマネジメント
はやみ|月曜の朝礼で、同じ説明を同じ言葉でしました。その日の午後には、もう手を動かしている人がいます。一方で、週の半ばになっても着手した形跡のない人がいます。
しかも後者は、サボっているわけではありません。別の仕事は普通に進んでいます。あの案件だけが、なぜか動いていないのです。
この差は、能力でもやる気でもないことが多いんです。指示の「中身」ではなく「伝え方」で止まっているケースを、現場でよく見ます。そこでこの記事では、LB Personalityの20のタイプごとに、動く人と止まってしまう人について解説します。
目次
指示が届かないのは、情報が足りないからとは限りません
はやみ|指示が伝わらないとき、多くの上司は情報を足そうとします。手順を細かく書き、背景を補い、資料を添えます。ところが、それで余計に動かなくなる人がいます。
手順を細かくもらうほど安心して動ける人と、細かくもらった瞬間にやる気が消える人がいるからです。同じ指示でも、必要な粒度と、伝える順番が人によって違います。
LB Personalityは、こうした行動のクセを20タイプに整理したパーソナリティ分析です。ここからは、5つのグループごとに、指示が届く形と止まる形を見ていきます。
開放特性が高いグループ|手順より先に、目的を置く!
はやみ|このグループは、やることリストだけでは動き出しにくく、何のためにやるのかが見えた瞬間に走り出します。
ひらめく人(アイディアマン)|イノベーター

はやみ|「ゴールだけ共有させて。やり方は任せる」という渡し方が効きます。ルーティン化された手順の中ではモチベーションが落ちやすく、逆に余白があるほど動きます。
止まるのは「この手順どおりにお願い」と言われたときです。内容に不満があるのではなく、考える余地がないことに反応しています。
えがく人(芸術家)|プロデューサー

はやみ|依頼の一行目に「ここは好きに作っていい」と入れてみてください。単調さでモチベーションが大きく落ちるタイプなので、自由に動かせる範囲が分かると、着手が早まります。
「前回と同じ形でよろしく」と渡すと、手が止まりやすくなります。
つくる人(クリエイター)|ネゴシエーター

はやみ|「フォーマットは自由でいい。判断は◯◯で見る」と、評価の基準だけ先に伝えます。自分の切り口を持つタイプで、その切り口が評価されないとやる気が落ちるため、どこを見られるのかが分かると安心して手を動かせます。
「テンプレを埋めるだけでいいから」という省力化の配慮が、逆効果になります。
かえる人(改革者)|プランナー

はやみ|「今のやり方の課題を潰したい。変えていい範囲はここまで」と、目的と変更可能な範囲をセットで渡します。制約が多い環境ではストレスが溜まりやすい一方、範囲さえ示せば、その中で全力を出します。
変えてはいけない理由を説明しないまま「このままで」と渡すと、動く理由を見失います。
この4タイプに手順書を渡すのは、親切のつもりで足かせを付けているようなものです。
外向特性が高いグループ|誰と、どこまで、何からを最初に言う!
はやみ|このグループは、人や裁量に反応します。作業内容そのものより、誰と進めるのか、どこまで決めていいのかが動き出しのスイッチになります。
つなぐ人(外交家)|イノベーター

はやみ|「わからなければ◯◯さんに聞いて」と、頼る先を添えて渡します。人を巻き込みながら前に進むタイプなので、接点があるだけで動きが変わります。詰めが甘くなりやすいぶん、完了条件を1つだけ明示しておくと安心です。
一人で完結する形で丸ごと預けると、途中で止まりやすくなります。
まとめる人(ディレクター)|プロデューサー

はやみ|「ゴールはここ。進め方はあなたが決めていい」と、到達点と裁量をセットで渡します。裁量のない環境でフラストレーションを溜めるタイプで、任された範囲が広いほど責任を持って動きます。
手順まで細かく指定すると、自分で判断する余地がなくなり、動きが受け身になりやすくなります。
ひろげる人(社交家)|ネゴシエーター

はやみ|口頭で、背景ごと伝えてください。人と関わる中でエネルギーが湧くタイプなので、同じ内容でも会話で受け取ったほうが動き出しが早くなります。
チャットに淡々と箇条書きで流すと、優先度の低い依頼だと受け取られることがあります。
はじめる人(起業家)|プランナー

はやみ|「これが最優先。ほかは後回しでいい」と、順位を1つだけ決めて渡します。やりたいことが同時に広がりやすいタイプなので、優先順位を外から一つ示すと、動き出しやすくなります。
「どれも大事だからよろしく」と言われると、どれから手をつけるか決められず、着手が遅れます。
このグループには、依頼の前に一言だけ雑談を挟むと通りがよくなります。関係性が先、内容は後です。
調和特性が高いグループ|担当の線を、こちらから引く!
はやみ|人を優先するあまり、自分の仕事の優先順位を下げてしまうグループです。抱え込ませないための線引きが、上司の仕事になります。
ひっぱる人(リーダーシップ)|イノベーター

はやみ|「これはあなた一人の担当。ほかのフォローは後でいい」と伝えてください。困っている人を放っておけないタイプなので、自分の仕事が後回しになりがちです。
「手が空いたらフォローもお願い」と足すと、自分の担当よりフォローを先に始めがちです。
ととのえる人(マネージャー)|プロデューサー

はやみ|担当範囲を、どこまでが自分の役目か分かる形で線引きします。調整役を引き受けて責任を抱え込みやすいタイプなので、範囲を決めないと際限なく広がります。
「全体をうまく回しておいて」と任せると、調整役を次々に引き受けて、本来の担当に手が回らなくなります。
ささえる人(サポーター)|ネゴシエーター

はやみ|「無理そうなら途中で止めていい」と、断る許可を先に渡してください。合わせるほうを選びやすいタイプなので、余裕がなくても引き受けてしまいます。
「これ、できる?」という確認の仕方では、余裕がなくても「できます」と答えやすくなります。
みちびく人(メンター)|プランナー

はやみ|「この仕事は◯◯さんにも引き継いでもらえる形にしたい」と、人への意味づけを添えます。相手の成長に向き合うことがエネルギーになるタイプなので、誰の役に立つかが見えると力の入り方が変わります。
「とりあえずやっといて」と渡すと、誰のための仕事かが見えず、後回しになりやすくなります。
このグループが遅れているとき、理由を聞いてみると、誰かの仕事を手伝っていた、ということがよくあります。
誠実特性が高いグループ|ゴール・期限・完成度を、着手前に渡す!
はやみ|段取りを組んでから動くグループです。着手が遅く見えるときは、組み立てる材料が足りているかを先に確認してみてください。
かんがえる人(ロジカル気質)|イノベーター

はやみ|ゴールと期限を先に伝え、手順は任せます。目標が曖昧だと力を発揮しにくいタイプで、到達点さえ決まれば逆算して自分で組み立てます。
「できるところからやってみて」は、着手の材料が何もない指示になります。
くみたてる人(戦略者)|プロデューサー

はやみ|依頼の時点で全体像を渡し、変更の可能性があるなら先に伝えておきます。急な変更にストレスを感じやすいタイプなので、あとで前提が変わると組み直しに時間がかかります。
「詳細はあとで送るから、とりあえず始めて」は避けたいです。
そろえる人(チームプレイヤー)|ネゴシエーター

はやみ|期限、担当、完了条件の3点をそろえて渡します。指示が曖昧だと動き出しにくいタイプで、この3つがそろえば安定したペースで進みます。
「いい感じにやっといて」では、期限も完了条件も分からず動き出せません。
きわめる人(プロフェッショナル)|プランナー

はやみ|「今回は8割の完成度で構わない」と、求める水準を先に伝えます。自分にも他人にも基準が高くなりやすいタイプなので、水準を示さないと過剰な作り込みに時間を使います。
「よろしく」とだけ渡すと、こちらの想定以上に時間をかけて作り込んでくることがあります。
このグループが完璧主義に見えるとしたら、上司が基準を言っていないだけかもしれません。
情緒特性が高いグループ|理由と考える時間を、指示と一緒に渡す!
はやみ|動く前に「なぜ」「どこまで」を自分の中で整理したいグループです。考える材料と時間を渡すと、動き出してからが速くなります。
みきわめる人(分析家)|イノベーター

はやみ|背景と経緯をセットで伝えてください。物事の本質を先に見ようとするタイプなので、なぜこの依頼が出てきたのかが分からないまま手を動かすのが苦手です。
「理由は気にしなくていいから」と言われると、かえってそこが気になって止まります。
そだてる人(指導者)|プロデューサー

はやみ|目指す状態を共有したうえで、進め方を任せます。理想の形が先に見えるタイプなので、方向さえ合えば自分で組み立てて動きます。
「言われたとおりにだけやって」は、力の出し方が分からなくなる指示です。
しらべる人(研究者)|ネゴシエーター

はやみ|「調べる範囲はここまで、期限はこの日」と、範囲と期限の両方を区切ってください。完璧を求めて判断が遅れやすいタイプなので、止まる場所を決めてあげると進みます。
「十分に調べておいて」だけでは止めどころが決められず、調査が長引きます。
うみだす人(創作者)|プランナー

はやみ|依頼を伝えたあと、考える時間を明示的に渡します。頭の中にあるものを言葉にするまでに時間がかかるタイプで、一晩置いてもらうと、その場では言葉にしきれなかった部分まで形にしやすくなります。
その場で一案を求めると、言葉にしやすい無難な案が先に出てきます。
「すぐに反応がない=やる気がない」ではありません。この4タイプは、考える材料がそろった瞬間から一気に動きます。
タイプがわかっても、その日の忙しさまでは読めません
はやみ|ここまで20通りの伝え方を並べましたが、これは部下を分類して扱い分けるための道具ではありません。
同じ人でも、余裕のあるときと締切に追われているときでは、必要な指示の粒度が変わります。役割が変われば行動の傾向そのものが動くこともあります。タイプは、うまくいかなかったときに伝え方のほうを疑うための引き出しだと考えてください。
一度でうまくいかなくても構いません。渡し方を1つ変えて、反応を見てみてください。それを何度か繰り返すうちに、その人に届く形が見えてきます。
変えるのは指示の中身じゃなく、最初の1行です!
はやみ|明日の依頼メールで、冒頭の1行だけ変えてみてください。
目的から書き出すのか、期限から書き出すのか、任せる範囲から書き出すのか。本文はそのままで構いません。冒頭の1行を相手に合わせるだけで、着手までの速さが変わることがあります。
もし変わらなければ、次はまた別の1行を試せばいいだけです。
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メンバー一人ひとりのタイプを把握し、日々の伝え方に反映していく仕組みを実現するのが、組織のコミュニケーション改善クラウドのTOiTOiです。

どの1行が伝わりやすいかは、相手のタイプによって変わります。標準搭載のLOGIC BRAIN AIに「○○さんにはどう依頼を伝えるといいか」と質問すると、その人の特性に合わせた伝え方を提案します。
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