2024年1月20日公開

国内で2社目!人的資本のプロを育てるISO 30414人的資本マネジメント実践認定講習を開催します

今後、企業にとって最も重要な資産は何でしょうか?多くの経営者は迷わず「人材」と答えるでしょう。

 

人的資本の管理は、現代のビジネス環境において絶対に欠かせない要素です。この重要性に応えるため、ISO 30414が誕生しました。ISO 30414とは、2018年に国際標準化機構(ISO)により出版された、人的資本情報開示のガイドラインです。企業がISO 30414の認証取得を目指すことで、人的資源をより効果的に管理できるだけでなく、自社の人的資本に関する情報を開示することで企業価値の向上が期待できます。

 

そのため、多くの企業が導入に向けて前向きに取り組みを始めようとしています。しかしながら、ISO 30414で求めれらる人的資本に関するデータが広範囲に渡ることや、ISO30414認証を取得するために欠かせない戦略的人事ができる人材が不足しているため、多くの企業では足踏み状態が続いているのが現状ではないでしょうか?

 

このような背景を踏まえ、2024年1月より株式会社ロジック・ブレインは「ISO 30414人的資本マネジメント実践認定講習」をスタートします。

 

この記事では株式会社ロジック・ブレインの代表取締役社長 服部真人氏にISO 30414が世界で求められている理由や今回の講習に導入支援についてお話を伺いました。

 

人的資本情報開示のガイドラインISO 30414が世界で求められている理由

 はやみ| まずはISO 30414について教えてください。

 

服部 真人氏| ISO 30414は、人的資本に関する情報開示のガイドラインです。組織が自社の従業員に関する人的資本の情報を定量化し、開示するための国際的な指標として設けられました。

 

 はやみ|日本だけでなく、世界中で同じ基準を使うってことなんですね。

 

服部 真人氏|一部の例外を除き、離職率や継続率の算出には日本でも海外の企業でも同じ計算式が用いられます。この共通基準により、自社の人的資本の状況をグローバルに評価し、離職率や継続率が高いか低いかを把握することが可能です。

 

さらに、企業がISO 30414を取得すれば、生産性や多様性を含む11領域にわたって人的資本の状況を定量的に把握することができるだけでなく、内外に情報を公開することも可能となります。

 

従来、多くの企業では人材管理に関する透明性が不足していました。例えば、取引先の社長が「当社の従業員は仕事を楽しんでいます」と言った場合、その言葉をそのまま受け入れる他ありませんでした。

 

 はやみ|たしかに、確認のしようがないですよね…

 

服部 真人氏|ISO 30414認証を取得するために、自社の人的資本に関することを数値化し、レポートを出します。つまりISO 30414の導入によって、主観的な評価に頼ることなく、客観的なデータに基づいた評価が可能になります。それにより自社の人的資本に関してエビデンスと合わせて投資家へアピールすることが可能です。

 

他にも、企業内の人的資本の可視化と数値化により、その価値を正確に把握できたり、従業員のスキルや生産性の向上など企業価値や企業の信頼性の向上が期待できます。

 

 はやみ|企業にとってISO 30414の認証を取得するメリットは多そうですね。今後、企業の人的資本に関して開示する流れは進みそうですか?

 

服部 真人氏|欧米の機関投資家の多くが、経営陣に対して、人的資本に関する情報の開示と説明を求めるようになりました。そのリクエストに答えるために、2020年11月9日より米国のSEC(米国証券取引委員会)は、企業に対して人的資本情報の公開を義務化しました。またEC欧州委員会では、企業サステナビリティ報告指令(CSRD)を公表し、2022年4月に欧州財務報告諮問グループはCSRDの詳細な基準を定める欧州サステナビリティ報告基準(ESRS)の草案を公表しました。

 

 はやみ|世界的に人的資本に関する情報を開示しようという流れがおきているんですね。日本国内はどうですか?

 

服部 真人氏|日本でもまずは上場企業から開示が義務づけられるのではないかと考えています。

 

 はやみ|仮に、日本でも始まってしまうと集めるデータが膨大なので大変そうですね。

 

服部 真人氏|一気にやろうと思うと大変でしょう。だからこそ今のうちにデータを整備するところからスタートしておくべきだと考えます。特に日本の場合、上場企業がやり始めると、その関連会社に対してもISO 30414の認証を取得するように求められるでしょう。だからこそ中小企業であっても、今から準備しておく必要があると考えます。

 

このような一連の流れをを受けて、弊社はISO 30414に準拠した人的資本の管理と報告をサポートすることで、企業が国内外の投資家やステークホルダーからの信頼を獲得し、長期的な価値向上を実現するための新たなサービスを提供するに至りました。

 

ISO 30414人的資本マネジメント実践認定講習とは?

 はやみ|今回、新たに提供することになったサービスについて教えてください。

 

服部 真人氏|今回、弊社の本部講師でもあり、22年以上のISO審査実績を持つ伊瀬知氏の尽力により「ISO 30414人的資本マネジメント実践認定講習」を開催するに至りました。

 

 

服部 真人氏|当講習を受講し「ISO 30414人的資本マネジメントエキスパート」として認定されることで、企業がISO 30414認証を取得する際のサポートが可能になります。それだけではなく、企業が直面する複雑な問題に対する深い理解と解決策を持ち、組織の未来をデザインできる力を身につけることができます。

 

 はやみ|ちなみにどのような方におすすめですか?

 

服部 真人氏|特に以下のような状況の方におすすめです。

 

ISO 30414の認証取得を目指したい企業の人事部門の担当者

②人的資本情報の開示としてISO 30414の認証導入を目指したい企業の人事関連部署

③労務管理の専門家としてISO 30414への関心を持つ社労士の方

④M&Aの労務監査に関心を持ちその分野で活躍したい方

仮に上記のような専門分野に今携わっていない方でも、今回この分野に関する初の資格のため、下記の方にもおすすめです。

 

⑤人事領域でのデジタル変革に取り組みたい方

⑥ISOコンサルタントとして独立を目指したい方

これからこの分野に入りたいと思っている人にとっても、最適な資格だと思います。

 

 はやみ|ちなみに、「人的資本マネジメントエキスパート」の認定は、ロジック・ブレインが実施するのですか?

 

服部 真人氏|いえ、違います。「ISO 30414人的資本マネジメント実践認定講習」は、ISO監査員養成世界最先発トレーニング機関でもある株式会社L.M.J.ジャパンの協力を得て、開催します。つまり、受講者の研修実施や育成及び認定を出すのは、株式会社L .M.Jジャパンです。そのため、講習を受講し、「人的資本マネジメントエキスパート」の認定を受けることで、自社もしくはお客様がISO 30414の認証が取れるようにサポートできるだけでなく、将来的には、認証機関の審査員を目指すことも可能です。

 

 

 はやみ|人的資本が注目を集めている現在において、これからの資格って感じがしますね。最後に一言お願いします。

 

服部 真人氏|個人的な見解ですが、ISO 30414の認証を取得する企業が増えることで、今までブラックボックス化していた人の問題がデータによって丸裸になります。それによって、パワハラやセクハラ、社内の人間関係のトラブルや課題が解決する方向へ向かうのではと期待しています。

 

今回、新たにリリースする「ISO 30414人的資本マネジメント実践認定講習」は、人事部門のプロフェッショナルから、人的資本マネジメントの将来を担うリーダー候補まで、すべての方に最適なプログラムだと自負しております。ぜひ、この機会にお申し込みください。

 

 

 はやみ|服部社長!ありがとうございました。まさに今の時代に求められている資格ですね!次は、ISO 30414人的資本マネジメント実践認定講習の講師でもある伊瀬知氏に、実際にエキスパート認定を受けたら、どのようなことをするのか?について、次回、詳しくお話を伺います。

 

ISO 30414人的資本マネジメント実践認定講習の概要

 はやみ|ISO 30414人的資本マネジメント実践認定講習」は、ISO主任審査員である伊瀬知氏の22年の経験を活かして、指導します。当講習は、人的資本マネジメントの基礎から応用までを網羅しているため、今まで人材関連の仕事をしていなかった人でも安心して受講できます。

 

ISO 30414人的資本マネジメント実践認定講習の6つの特長

・22年以上のISO審査実績を持つベテラン講師による直接指導

・現場経験から培った再現性の高い知識を学べる

・講習期間中は何度でも動画での復習が可能

・疑問点は何度でも質問できるため、初心者でも安心して学べる

・資格取得後も、フォロー講習を実施し、継続的な学びをサポート

・公認資格を取得できる(3年ごとに更新)

 

カリキュラムの内容は下記の通りです。

 

 

課題では、仮想の会社のケーススタディを元に、ISO 30414に基づいた報告書を作成し、最終回では、報告書の内容を発表していただきます。

 

講習を受講後、人的資本マネジメントエキスパートの認定を受けることで、自社もしくはお客様がISO 30414の認証が取れるようにサポートできるようになります。

 

 はやみ|今こそ、ISO 30414のエキスパートへの一歩を踏み出しましょう!講習の申込み方法、日程、料金については下記よりご確認ください。

 

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