
2025年9月25日公開
TOiTOiで何ができるの?第6回:タイプ別マネジメント機能
はやみ|「どうしてこの人には伝わらないんだろう?」「あの部下にはどう接すればいいのか分からない…」
このようなマネジメントの悩みは、もしかしたら性格の違いから生まれているのかもしれません。タイプ別マネジメント機能なら、TOiTOiの独自分析により、一人ひとりの価値観や行動パターンに合ったマネジメント手法を具体的かつ実践的に知ることができます。
それにより、上司と部下の関係性がスムーズになり、チーム全体のパフォーマンス向上をサポートします。この記事では、クラウドHRMシステムTOiTOiに標準搭載されているタイプ別マネジメント機能の特徴と活用方法を解説します。
目次
タイプ別マネジメント機能とは
はやみ|TOiTOiのタイプ別マネジメントは、一人ひとりの性格特性をもとに、最適な関わり方や育成の方向性を導き出すマネジメント支援機能です。
弊社が実施したアンケート調査※によると、現在使用している適性検査(パーソナリティ分析・診断)について、以下のような不満の声が多く上がっていることが分かりました。
はやみ|また「適性検査システムにどんな機能が欲しいか」という質問に対しては「結果を基に解決策まで示してくれる」と答えた方が最も多く(42.1%)、こうした声に応えるために誕生したのがTOiTOiのタイプ別マネジメントです。
TOiTOi独自の分析結果をもとに「どのような声かけでモチベーションが上がるか」「どのような状況でストレスを感じやすいか」といった、実践的なマネジメントのヒントを提示します。さらに、現場ですぐ活用できるように「次に取るべきアクション」を明確に提案することで、マネジメントの属人化を防ぎます。組織力の向上をアシストします。
タイプ別マネジメント機能でできる3つのこと
はやみ|ここでは、タイプ別マネジメント機能でできることについて3つ解説します。
一人ひとりに合った関わり方がわかる
一人ひとりのタイプに応じて、最適な関わり方を具体的に提示します。たとえば、あなたの部下が理性タイプだった場合、「頑張っているね」「いつもありがとう」というような感情に寄り添った声かけが効果的です。その一方で、比較タイプの部下に対しては、論理的で明確なフィードバックをすることが効果的だと事前に把握できます。
タイプ別マネジメント機能は、このように対象者のタイプ及び、最適なコミュニケーションを提案します。そのため、マネジメントの際に、上司側は、部下にどのような言葉で、どのように接すれば良いか分かります。
メンバーの伸ばし方が見えてくる
タイプ別マネジメント機能なら、対象者のタイプに応じて「やる気が出るポイント」や「成長を促す関わり方」も可視化します。
たとえば、あなたの部下が比較タイプだった場合、具体的な目標を示すと意欲が高まります。その一方で、感性タイプの部下の場合、挑戦できる環境や、可能性をみせることで意欲が高まります。また、個別具体的に、教育手順や教育方針についても提案します。
このような部下の特徴を理解することで、画一的ではなく、一人ひとりに合わせた最適な育成が可能になります。
評価・フィードバックに納得感が生まれる
「どのように評価されたいか」「何に価値を感じるか」は、タイプによって大きく異なります。
たとえば、あなたの部下が理性タイプの場合は、具体的な行動や目標達成までの過程を評価することで、納得感を得やすいです。その一方で、感性タイプの部下は、チームへの影響や皆の前で表彰されるなど注目が集まる場で褒められると満足感が高まります。
このように部下のタイプに即した評価軸やフィードバックを事前に把握できるため、納得感のあるマネジメントができます。
タイプ別マネジメント機能で分かる6つのこと
はやみ|ここでは、タイプ別マネジメント機能で分かる6つのことについて解説します。
リズム
TOiTOiの独自分析により対象者のリズムが、年、月ごとに表示されます。リズムは全部で10種類あります。リズムを知ることで、対象者の好調期、低調期のサイクルやその時どのような現象が兆候が起こりうるか、それに伴う対処方法がわかります。それにより1on1ミーティングの品質を保つことが可能です。
適性
対象者がベストな状態とネガティブな状態のとき、どのような行動をとり、どんな状況を招くのかを具体的に明示します。これにより、事前に不調の兆しを把握し、適切なフォローが行えます。
モチベーション
対象者がどのような環境や状況で意欲を高めるのか、逆にどのような場面でやる気を失うのかを解説します。モチベーションを維持、向上させるための具体的な関わり方も提示します。
教育手順
対象者が本来の実力を発揮できるように、教育の進め方を段階的に示します。スタート時の注意点や挫折を防ぐ工夫、日常で意識すべきポイントなど、習得を促す具体策を記載します。
教育方針
対象者の強みをさらに伸ばし、苦手な部分を補うための育成方針を示します。将来的に目指すべき成長イメージやリーダー像を設定し、それを実現するための重点育成テーマを明確にします。
マネジメントポイント
対象者のタイプに合わせて、上司やフォロー役が注意すべき接し方や関わり方を説明します。信頼関係を築きやすい対応、リスクを未然に防ぐサポートの仕方、適切なタイミングでの関与など、日常マネジメントの留意点を具体的に解説します。
TOiTOiで出てくる各タイプの名称と特徴
はやみ|ここではタイプ別マネジメントで出てくる、各タイプについて解説します。
3タイプ(理性・比較・感性タイプ)
TOiTOi の独自分析により、対象者を理性タイプ・比較タイプ・感性タイプの3つのタイプに分類します。TOiTOi ではパッと見てわかるように、理性タイプは黄色、比較タイプは青色、感性タイプは赤色の3色を使って表示しています。
そのため利用者の方の中には、3つの色でそれぞれのタイプを把握されているケースが多々あります。理性タイプは「良い悪い」。比較タイプは「必要か不要か」。感性タイプは「好きか嫌いか」というようにタイプによって判断基準が異なります。
対象者がどのタイプかを知ることで、価値観や大切にしていること、行動を起こす際の特徴などを知ることができます。それによりそれぞれのタイプに合わせて効果的なマネジメントやコミュニケーションが可能になります。
12タイプ
TOiTOiの独自分析により、理性タイプ・比較タイプ・感性タイプの3つのタイプをさらに細かく分類したものが12タイプです。各タイプの名称とキーワードは下記の通りです。
例えば、パッションタイプはプロ意識が高く、専門分野を徹底的に極めることができる環境でより力を発揮できる可能性が高いです。このように12タイプまで把握すると、より対象者に合わせたマネジメントができるようになります。
2タイプ
TOiTOi の独自分析により、12タイプを2つのグループに分類します。2タイプには、ビジネスの取り組み2タイプ、マネジメントの2タイプ、プレゼンテーションの2タイプの3パターンがあります。
ビジネスの取り組み2タイプ
目標計画型と臨機応変型の2つのタイプのことです。対象者がどのタイプかを知ることで目標に対するイメージの違いや優先順位の考え方です。さらには、言語の選択やコミュニケーションの違いを知ることができます。それにより、対象者の仕事の取り組み方が把握できます。
例えば、目標計画型タイプは、目標を絞り込み、逆算して計画を立てて行動するグループです。そのため、目標の対象が小さければ小さいほど動きやすいです。その一方で、臨機応変型は、目標をビジョン化し、それに向かって今できることを優先して行動するグループです。そのため、目標の対象が大きい方が動きやすいです。この違いを理解することで、対象者が目標を達成するための効果的な支援ができるようになります。
マネジメントの2タイプ
リスクマネジメントタイプとリターンマネジメントタイプの2つのタイプのことです。対象者がどのタイプかを知ることでメリットとリスクの優先度合を知ることができます。
例えば、リスクマネジメントタイプは、リスクを先に考えます。その一方でリターンマネジメントタイプはメリットを先に考えるという違いがあります。この違いを理解することでモチベーションアップの仕方や声掛けが可能です。
プレゼンテーションの2タイプ
データ思考とビジュアル思考の2つのタイプのことです。
例えば、データ思考タイプは記憶や思考の過程を活字に結びつけることで整理、単純化できる人が多いため、具体的な数値や、グラフなどを多用した資料の方が伝わりやすいです。
その一方でビジュアル思考タイプは、記憶や思考の過程を映像に結びつけることで整理、単純化できる人が多いため、映像や写真などビジュアルを多用した資料の方が伝わりやすいです。
このように対象者がどちらのタイプかを知ることで、ティーチングやフィードバックの際にどのような資料の方が伝わりやすいかを知ることができます。
4タイプ
TOiTOiの独自分析により、12タイプを行動重視/現場型・思考重視/非現場型とリターンマネジメント・リスクマネジメント2軸でイノベーター・ネゴシエイター・プロデューサー・プランナーの4つのタイプに分けて対象者を分析します。4タイプを知ることで、対象者の仕事への取り組み方を把握できます。
例えば、イノベーターは4つのタイプの中で最も行動を重視するため、現場で積極的に挑戦しながら成果を追求するタイプです。そのため、新規プロジェクトの立ち上げや変革推進といった役割を任せると、大きな力を発揮します。ただし、スピード感を優先するあまり計画やリスクの検討が不足することがあるため、進行管理や安全確認を補うメンバーを近くに配置するとより効果的です。
一方で、プロデューサーは4つのタイプの中で最も思考を重視し、頭の中でさまざまなシミュレーションを行いながら、全体を設計し人を動かして成果を出すタイプです。戦略立案や複雑なプロジェクトの計画推進に優れています。ただし、慎重に進める傾向があるため、実行スピードを上げたい場面では行動型のメンバーとの協働が重要です。
このように、4タイプを知ることで、誰をどのポジションに配置すれば組織全体のパフォーマンスが上がるかを具体的に検討できます。役割分担やチーム編成を考える上で、大きな手がかりとなります。
実際にやってみよう!
はやみ|ここではTOiTOiの実際の画面を見ながら、あるメンバーのタイプを調べてみましょう。
調べたいメンバーを選択する
はやみ|ホーム画面のメニューから『メンバー一覧』もしくは『メンバー一覧を見る』をクリックします。
はやみ|クリックするとメンバー一覧が表示されるため、タイプを調べたいメンバーのアイコンをクリックします。
※理性タイプのメンバーは黄色、比較タイプのメンバーは青色、感性タイプのメンバーは赤色の円で表示されます。また右上に12タイプのアイコンが表示されます
はやみ|次に『メンバー詳細を表示する』をクリックします。
はやみ|メンバー詳細画面が開くと、1on1記録がトップに表示されます。画面を下にスクロールすると『総合分析総評』が表示されます。
診断結果を確認する
はやみ|また、メンバーアイコン下にある各項目をクリックすることで、該当する画面へすぐに移動できます。総合分析総評では、そのメンバーがどのタイプに該当するかが確認できます。
例えば、中川美咲の場合、3タイプは「理性タイプ」12タイプでは「パイオニアタイプ」であることが分かります。
はやみ|対象者について具体的にどのようなマネジメントをしたらいいのかを知りたい場合は、タイプ別マネジメントを確認してください。タイプ別マネジメントを見る際には、画面を下へスクロールするか、もしくはタイプ別マネジメントをクリックすると、該当箇所まで一気に遷移できます。
はやみ|さらに、より個別かつ具体的に対象者への対応を知りたい場合は、LOGIC BRAIN AIに質問してみましょう。画面右下のオレンジ色のアイコンをクリックし、LOGIC BRAIN AIを立ち上げて質問を入力すると、LOGIC BRAIN AIが適切な提案をしてくれます。
はやみ|例えば、中川美咲に対して、どのような声かけをしたらいいか知りたい場合、中川美咲のメンバー詳細画面を開いた状態で、LOGIC BRAIN AIを立ち上げ、質問を入力します。すると、下記のようにLOGIC BRAIN AIが最適な回答を提案します。
はやみ|1on1ミーティングを実施する際には、対象者の回答の入力欄と同じ画面に、総合分析総評やタイプ別マネジメントが表示されます。そのため、これらの内容を参考にしながら、1on1ミーティングを実施可能です。
TOiTOiのタイプ別マネジメント機能に関するよくある質問
りーくん| 対象者のタイプはどうすれば分かりますか?
はやみ|対象者のタイプを知りたい場合は、TOiTOi独自のビッグファイブ性格診断の質問に回答する必要があります。TOiTOiの独自分析により、対象者を3タイプ、12タイプ、2タイプ、4タイプなどどのタイプに該当するかを分析します。
カンちゃん|診断結果をどう共有すれば良いですか?
はやみ|診断結果は総合分析シートを渡して共有するといいでしょう。総合分析シートは、PDEダウンロード下の総合分析から簡単に取得できます。
りーくん|診断結果を見ても何をすればいいか分からない時はどうしたらいいですか?
はやみ|担当コンサルタントがいる場合は、まずはコンサルタントに質問してみましょう。もしコンサルタントへの質問が難しい際には、LOGIC BRAIN AIに質問してみてください。
ひーくん|他の適性検査とどう違いますか?
はやみ|TOiTOiは単なる診断にとどまらず「次に何をすべきか」「どんな声かけが効果的か」を具体的に示す点が特長です。また、性格分析・1on1支援・組織分析をまとめて運用できるため、マネジメントの属人化防止に役立ちます。
カンちゃん|どんな業種で使われていますか?
はやみ|飲食、小売、IT、製造など幅広い業種で導入がされています。特に人材の入れ替わりが多い現場や、若手育成を重視する企業で活用が進んでいます。具体的な活用事例については下記の記事を参考にしてください。
TOiTOiのタイプ別マネジメント機能で、人と組織をもっと活かそう!
はやみ|どうしてあの人には伝わらないんだろう」「この部下にはどう接すればいいのか…」 そんなマネジメントの悩みは、決して特別なものではありません。
TOiTOiのタイプ別マネジメント機能なら、社員一人ひとりの性格特性を多面的に分析し「何をどうすればいいのか」まで具体的に提案できます。
例えば、理性・比較・感性の3タイプでおおまかな傾向をつかみ、12タイプで価値観やモチベーションの源泉を深く理解し、2タイプや4タイプの視点から仕事の進め方やチームでの役割適性まで把握できます。
こうした多角的な診断結果をもとに、日々の声かけや育成、評価、チーム編成を支援し、組織全体のパフォーマンス向上につなげます。
このように株式会社ロジック・ブレインのクラウドHRMシステムのTOiTOiは、社員の個性をAIで分析して行動傾向を把握し、それぞれの特性に合わせて最適なマネジメントを支援します。
引用元:TOiTOi公式サイト
また、ビッグファイブ診断の結果や1on1ミーティングの記録なども一元管理できます。このように人的資本経営への最初の一歩をサポートします。
また、TOiTOiを導入しただけで終わらず、有効に活用していただくために、専門知識を有したコンサルタントによるサポートも提供しています。
詳しくは、TOiTOi公式サイトよりお問い合わせください。