2026年3月27日公開
【ユーザーボイス】離職・属人化・コミュニケーション不全を解消。整骨院グループが達成した生産性1.2倍の全プロセス メディカルネットサービス株式会社
メディカルネットサービス株式会社は、北九州を中心に14店舗を運営する整骨院グループです。2020年に起こったコロナ禍で、スタッフ同士の横のつながりは希薄になり、離職が相次ぐようになりました。また属人化された技術に頼る育成では、組織としての成長が望めないという多くのサービス業に共通する課題に直面していました。
それから5年。株式会社ロジック・ブレインが開発提供する組織のコミュニケーションクラウドTOiTOiを導入し、2025年、同社の個人生産性平均は71万5,573円。業界平均を10万円以上も上回り、新卒スタッフが配属2ヶ月で月商70万円を達成する組織へと変貌を遂げました。
そこで今回は、整骨部長補佐の土居優太氏に、TOiTOiを活用した心理的安全性の確保という「守り」から始まった取り組みが、なぜ業界トップクラスの生産性という「攻め」の成果を生んだ取り組みについて伺いました。
※当該インタビューは2026年1月15日に開催した『ロジック・ブレインAWARD2026』での発表内容を再編集しました
目次
創業30年、100名の組織が目指す「0歳から100歳まで動ける体作り」
はやみ|まずは、メディカルネットサービス様がどのような事業を展開されているのか、土居さんの役割と合わせてお聞かせいただけますか?
土居氏|弊社は福岡県北九州市を拠点に、創業から約30年、現在は14店舗の整骨院グループを運営しております。スタッフ数はアルバイトを含め約100名規模となります。私の役割は、整骨部長補佐として全店舗の運営サポートです。22歳で整骨業界の扉を叩き、28歳で直営店の院長をしながら、並行して競技トレーナトレーナーとして約5年務めた後、今の役職につき現在で4年目を迎えます。
はやみ|30年という長い歴史がある整骨院グループで100名規模の組織を支えていらっしゃるのですね。貴社が掲げている独自のプロジェクトについても伺えますか?
土居氏|私たちはZERO100プロジェクトという、0歳から100歳まで動ける体作りをサポートする取り組みを推進しています。単に痛みを治すだけでなく、地域や社会、ひいては地球全体に健康と幸福を届けることを会社の目的としています。
その中で私たちのグループでは、アスリートの勝利をサポートする競技スポーツトレーナーと、幸福で豊かな人生を送るための動ける体づくりをサポートする生涯スポーツトレーナの2種類のスポーツトレーナーを提唱しています。
そして当社の整骨院部門は、生涯スポーツトレーナーの役割を担い、社会の歯車を正常に回す!というミッションをあげ、日々の業務に取り組んでいます。
避けられない「属人化」という業界の宿命
はやみ|100歳まで動ける体、非常に素晴らしいビジョンですね。しかし、それだけの規模と専門性の高い組織を維持するとなると、運営上の課題も多かったのではないでしょうか?
土居氏|おっしゃる通りです。整骨院業界は非常に属人性が高いのが特徴です。施術者個人の技術やキャラクターに売上が依存しがちで、教育がシステム化されにくい。その結果、スタッフが育っても独立して抜けてしまったり、そもそも育成が追いつかなかったりという課題が常にありました。特に多店舗展開をしていれば、その歪みはより顕著になります。
はやみ|技術職ゆえの職人化が、組織としての仕組み化を阻んでいたのですね。現場の雰囲気はいかがでしたか?
土居氏|特にコロナ禍では、スタッフ同士の横の繋がりが希薄になり、現場に疲労感が漂っていました。
私たちの仕事は社会の歯車を正常に回すことですが、歯車が一つ狂えばすべてが止まってしまいます。まずは自分たちの組織という歯車を噛み合わせる必要がありました。売上を追う前に、スタッフが心理的安全性を感じ、ここで成長できると確信できる環境づくりが急務だったんです。
守りから攻めへ!心理的安全性がもたらした転換
はやみ|心理的安全性を高めるという目的で、TOiTOi※をスタートされたんですね。
※TOiTOi
TOiTOiは株式会社ロジック・ブレインが開発・提供しているクラウドHRMシステムです。社員の個性をAIで分析して行動傾向を把握し、それぞれの特性に合わせて最適なマネジメントを支援しています。
土居氏|そうです。実は、最初から売上を上げようと意気込んで導入したわけではありませんでした。2020年の導入当時はコロナ禍の真っ只中で、まずは現場の疲労感をどうにかしたい、横の繋がりが希薄になる中で離職を食い止めたいという守りの目的が強かったんです。
はやみ|組織のメンテナンスから始まったということですね。そこからどうやって売上アップへ転換していったのでしょうか?
土居氏|最初は面談からスタートしましたが、そして取り組んでいくうちに段々と育成の方へシフトしていきました。
TOiTOiを活用して個人の特性を深く知り、そのスタッフがどう育っていきたいのかを明確にしていったんです。本人の「なぜ?」という動機を丁寧に紐解いて育成した結果、スタッフが自律的に動き出し、個人生産性が上がっていきました。
心理的安全性を土台にした育成が達成されたことで、結果的に数字につながったのだと考えています。
データを使った戦略的コミュニケーションの標準化
はやみ|ちなみに育成シーンではどのように活用されているのでしょうか?
土居氏|まずは、店舗リーダーが所属スタッフと月1回15分程度の1on1面談を実施しました。
1on1面談では、個人の成長 =施術者としてどう成長していくのかというところの個人の部分と店舗としてどういう役割を担って欲しいかというこの2点をこの時間で擦り合わせてするようにします。
この2点を擦り合わせていくことで、ここなら成長できる環境がある、もしくは作ってもらえると認識してもらうことで独立しようかなと思わなくなるように取り組みました。
はやみ|なるほど!この1on1面談の仕組みは、同じような業種でも活用できるヒントがありそうですね。
土居氏|次に、私自身が講師となり、店舗リーダー向けに勉強会を実施しました。
主なテーマとして、3タイプ※を活用し、誰に何を伝えると1番 伝わりやすいのか、または誰の話をどう聞いたら話してくれやすくなるのかというコミュニケーションに関する内容をメインにしています。
※3タイプ(理性・比較・感性タイプ)
TOiTOi の独自分析により、対象者を理性タイプ・比較タイプ・感性タイプの3つのタイプに分類します。12タイプは下記のように分けることができます。
TOiTOi ではパッと見てわかるように、理性タイプは黄色、比較タイプは青、感性タイプは赤の3色を使って表示しています。

そのため利用者の方の中には、3つの色でそれぞれのタイプを把握されているケースが多々あります。理性タイプは「良い悪い」。比較タイプは「必要か不要か」。感性タイプは「好きか嫌いか」というようにタイプによって判断基準が異なります。対象者がどのタイプかを知ることで、価値観や大切にしていること、行動を起こす際の特徴などを知ることができます。それによりそれぞれのタイプに合わせた効果的なマネジメントやコミュニケーションが可能になります。
土居氏|勉強会では、自分の周りの人間関係というところを3タイプに見える化して、考えてみるワークを実施しています。例えば私の場合、青色比較タイプのため私を中心に人間関係を見える化した時に、黄色の理性タイプのスタッフには、どのような話し方をしたら伝わるか?もし、伝わりにくい関係なら、誰を通して伝えた方がいいか?など具体的に考えてもらう時間を作っています。それにより、なぜ全社的にTOiTOiを活用するのかという目的を伝えるようにしています。
はやみ|さらに、新卒研修では別の目的で研修をしていると聞いたのですが。
土居氏|新卒研修では、自分のタイプ、相手のタイプに興味を持たせることを目的として実施しています。そのためまずは初日に参加者全員の分析を行い共有し、併せて、組織分析を行い、誰を中心にまとまると良いか選定します。
これらの研修を通じて、自分や同期がどんなタイプなのかに関心を持たせることで、単なる技術習得だけでなく、互いを尊重し合う文化を初日から醸成しています。これが、新卒スタッフが早期に現場に馴染む大きな要因になっています。
クライアント分析とAIロープレで実現する高品質な接客
はやみ|研修での学びをどのようにして店舗運営での実践につなげたんですか?
土居氏|店舗運営ではTENPiN※も活用し、クライアントのタイプ分けを行っています。具体的には、全店舗にクライアント約3100名のカルテを黄色、青色、赤色のファイルに入れて3タイプに分けて、それぞれのファイルに12タイプのそれぞれのタイプ名を書いたシールを貼っています。
※TENPiN
TENPiNは株式会社ロジック・ブレインが開発提供している、お客様の個性を分析し、ビジネスの拡大・成長につなげるクラウドCRMシステムです。生年月日を入力するだけで、営業やマーケティングで成果をあげるために必要な顧客情報を提供します。それにより自社の営業やマーケティングを支援します。
はやみ|全店舗でクライアントのタイプがすぐ分かるように工夫されているんですね。すごい徹底されていますね。
土居氏|クライアントのタイプに併せて、適切な対応ができるように、ロープレの訓練も行っています。
はやみ|その精度を上げるためのトレーニングも独特だと伺いました。
土居氏|AIを使って100パターン以上のクライアントを作成しました。タイプごとに異なる悩みを持つ架空のクライアントに対し、適切な問診を行うロールプレイングを徹底しています。
スタッフは相手が演じているタイプを確認し、例え自分と違うタイプであっても、相手が求める言葉を投げかける訓練を積んでいます。この積み重ねが、現場での高い対応力に繋がっています。
はやみ|AIで100パターン以上のロープレ!それはすごいですね。
土居氏|また、初めて来院された方がどのタイプなのか、傾向を事前に掴んで対応するオペレーションを追加し、併せてタイプ別の問診マニュアルを作成しました。それにより、当店に初めて来店したクライアントがどのような話し方を好むのか、何に価値を感じるのかを予測して接することで、信頼構築スピードが劇的に上がりました。
はやみ|集客などのマーケティング面にも変化はありましたか?
土居氏|非常に大きな手応えを感じています。院内の掲示物やPOPを、赤・黄・青の3タイプ別に作り分けました。特に理性タイプを意識してつながり重視のデザインで交通事故の啓蒙活動を行ったところ、SNS経由でこれまでは来なかった層のクライアントが12月に複数名来院されるなど、明確な成果が出ています。
仲間の証「ピンバッジ」が生んだ、予想外の効果
はやみ|組織運営において最も難しいのは、ツールの導入そのものではなく、それをいかに現場に定着させるかという点だと思います。全スタッフに浸透させるためにどのような工夫をされたのでしょうか?
土居氏|浸透させる手段の一つとして、自分の3タイプを示すピンバッジを作成しました。選ばれしプロフェッショナルだけが身につけられるバッジという、一種のステータスやカッコよさを意識して作りました。それにより、店舗が違うスタッフでも、お互いにそれぞれのタイプが分かるようになりました。

はやみ|実際に現場ではどのような反応がありましたか?
土居氏|これが社内の横の繋がりを強めるだけでなく、クライアントとのコミュニケーションツールとしても非常に強力に力を発揮してくれました。
クライアントから、そのバッジって何?みんな同じようなのをつけているけど、この先生は赤で、あの先生は黄色なのはなぜ?と聞かれることがよくあります。そこから会話が弾むんです。
はやみ|ピンバッジが顧客との会話のキッカケを作ってくれたんですね。
土居氏|はい。ピンバッチについて質問を受けたら、これは私たちの仲間の証なんですとお伝えし、興味を持たれた方にはクライアント自身のタイプをお調べすることもあります。
そこから会話が深まると、体の悩み以外のご相談をいただくこともあるんです。例えば、最近旦那と喧嘩してね……というお話から、旦那さんはどんなタイプですか?とお聞きし、そのタイプならこういう話し方をしてみては?とアドバイスをすることもあります。
はやみ|施術の枠を超えたコミュニケーションですね。
土居氏|次回来院された際に「先生、本当に言った通りだったわ!」と喜んでいただけると、そのご家族の歯車を正常に戻すお手伝いができたのだと実感します。
ピンバッジをきっかけに、TOiTOiの分析が単なるデータではなく、社会貢献を支える私たちの文化として定着していったんです。
業界平均を圧倒する生産性を実現!新卒2ヶ月で月商70万円を維持する驚異の成果
はやみ|それらの取り組みは、最終的な数字としてどのように現れていますか?
土居氏|驚くべき数字が出ています。整骨院業界の個人生産性は月間50万から60万円が平均ですが、当社の2025年度平均は71万5,573円に達しました。導入前(2022年度)と比較して約12%の成長率を記録しています。来院数も月平均342名と増えており、増収増益の見込みです。
はやみ|平均を10万円以上も上回るとは!特に若手スタッフの成長について、象徴的な事例があるそうですね。
土居氏|新卒の菊池先生の事例ですね。彼は4月から5月の研修を経て6月に店舗配属されましたが、初月から月間65万円の生産性を上げ、店舗で2位の成績を出しました。現在は70万円以上をコンスタントに維持しています。普通、入社2ヶ月半のスタッフが業界平均の50万円を超えるのは困難ですが、相手に合わせた関わり方を仕組みとして身につけていたことも大きな要因だと思っています。
テクノロジーで社会の歯車を回し、ウェルビーイングな未来を創る
はやみ|採用・育成から、集客・顧客満足まで、すべての歯車が噛み合っているのを感じます。最後に、今後の展望をお聞かせください。
土居氏|今後はさらなる大AI時代を見据え、Geminiなどの生成AIを活用して、タイプ別のマーケティングや研修をより高度化・自動化していきたいと考えています。例えば、AIにプロンプトを打ち込み、3タイプ別のPOPを瞬時に生成するといった具合です。デジタルを、人と人を繋ぐためのツールとして使いこなしていきたいですね。
はやみ|あくまでテクノロジーは人間を深く理解するためのもの、という姿勢が一貫していますね。
土居氏|その通りです。私たちが健康を提供することで、クライアントも笑顔になり、スタッフも自分の成長を実感できる。そして会社も潤う。この三方良しの状態こそが、私たちの目指すウェルビーイングな未来です。北九州から世界中に幸福を想像していきたい。TOiTOiはそのための不可欠なパートナーです。
はやみ|テクノロジーを活かして成果と幸福を両立させる。まさにこれからの時代に求められる経営・人事の形だと感じました。本日は貴重なお話をありがとうございました!
「自分を知り、相手を知る」をすべての組織へ TOiTOiが実現する科学的マネジメント
はやみ|メディカルネットサービス株式会社様が実現した、業界平均を20%以上も上回る生産性。新卒スタッフが2ヶ月で月商70万円を達成する驚異的な成長速度。そして何より、スタッフ一人ひとりが自分の強みを活かしながら、心理的安全性の中で働ける職場環境。これらすべては、「個人の資質に頼らず、誰もが再現できる仕組み」として設計されています。
TOiTOiは株式会社ロジック・ブレインが開発・提供する、組織のコミュニケーション改善クラウドです。

独自の分析手法で、一人ひとりの思考特性とチーム全体の関係性を可視化。「なぜうまくいかないのか」を科学的に解明し、具体的な改善策を導き出します。例えば下記のような課題はありませんか?
- 離職率にお悩みではありませんか?
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ビッグファイブ診断の結果や1on1の記録なども一元管理できます。それにより、人的資本経営への最初の一歩をサポートします。また、TOiTOiを導入しただけで終わらないようにするために、専門知識を有したコンサルタントによるサポートも提供しています。
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