2022年5月18日公開
CV(コンバージョン)とは?CVの種類や一緒に覚えておくべきこと
「CVってどういう意味?」
「Webマーケティングを始めるにあたり、どういったことを知っておけばいいの?」
このようなお悩みを持っている方も多いのではないでしょうか?
2020年に始まったコロナ禍の影響で外出ができなくなり、仕事もオンライン上でのやり取りが増えたことにより、業界を問わずWebに関する需要が非常に高まっています。
そのため、Webサイト・オンラインサービスへの取り組みやWebマーケティングを強化しようと考えている企業も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、Webマーケティングにおいて欠かせない下記の項目について解説します。
・CVの意味
・CVの種類
・CVの関連用語
今後Webマーケティングや自社のWebサービスに力を入れたいと考えている企業の方は、ぜひ参考にしてください。
目次
CV(コンバージョン)とは?
CVという語は様々な意味で用いられますが、今回はWebマーケティングにおけるCVについて解説します。
WebマーケティングにおけるCVとは、「転換」「変換」という元の意味が転じて、「成果」や目標として設定していた「目的」を指します。例えば下記の通りです。
・Webサービスの場合は「資料請求」や「お試し」
・アプリの場合は「ダウンロード」
このようにサイトやサービス、ターゲットによって、CV地点が異なります。そのため、その都度確認が必要です。
CV(コンバージョン)の種類
上記で紹介したCV地点とは別に、CV自体にも種類がいくつかあります。具体的には下記の通りです。
・間接コンバージョン
・ユニークコンバージョン
・クリックスルーコンバージョン/ビュースルーコンバージョン
ここではそれぞれについて解説します。
直接コンバージョン
直接コンバージョンとは、例えば検索や広告などからサイトやサービスに行き着いたユーザーが、他のサイトなどに一度も離脱することなく、そのままCVに繋がった場合を指します。
一度も離脱することなくCVに繋がるということは、ユーザーが心配になる点や不安要素が解決されているということです。
つまり、直接コンバージョンのCVR(コンバージョン率)が高い場合は、Webサイトやランディングページの状態が良好といえます。
逆に直接コンバージョンが少ない場合には、Webサイトやランディングページなどに問題がある可能性が高いため、改善が必要です。
間接コンバージョン
間接コンバージョンとは、ユーザーがサイトに訪問後、一度離脱し、他社との比較や検討を経て、再びサイトを訪れCVすることを指します。
例えば、SNSなどで気になる広告をクリックし一度サイトを見た後、一度離脱し、ほかのものを調べたり比較した結果、やっぱり気になって広告で見た商品を購入するという経験はありませんか?
まさにこれが「間接コンバージョン」です。
利益を作るためには直接コンバージョンのCVRも重要ですが、間接コンバージョンもとても重要です。
というのも、直接コンバージョンはすでに「このサービスや商品が欲しい!」と思っている顕在層のユーザーがターゲットになっているため、潜在層のユーザーへの対策はあまりできていないケースが多いからです。
より利益を増やすには、顕在層だけでなく潜在層のユーザーもCVに繋がるような施策が欠かせません。だからこそ、間接コンバージョンの値もしっかりと確認する必要があります。
総コンバージョン/ユニークコンバージョン
3つ目は、総コンバージョンとユニークコンバージョンです。
総コンバージョンとは、上記の通り広告や検索からサイトを訪問し、商品が購入された回数のことを指します。一方ユニークコンバージョンとは、総コンバージョンにおける、商品を購入した人数を指します。
例えば、Aさんが広告を1クリックして、商品を3回購入した場合のユニークコンバージョンと総コンバージョンは下記の通りです。
つまり総コンバージョンが100の場合、ユニークコンバージョンは1〜100人までありえるということです。そのため、総コンバージョンとユニークコンバージョンの関係は、非常に重要といえます。
ユニークコンバージョンが高ければ、それだけ顧客の数が増えたことを意味し、総コンバージョンに対するユニークコンバージョンが低ければ、それだけ濃い顧客(リピーター)がいるという証になるのです。
このように、マーケティングにおいて総コンバージョンとユニークコンバージョンも非常に重要な値なので、運営や方針を見直す際は参考にするとよいでしょう。
クリックスルーコンバージョン/ビュースルーコンバージョン
最後に、クリックスルーコンバージョンとビュースルーコンバージョンです。これらは主に、広告を経由して訪問するユーザーに対するCVの種類です。
クリックスルーコンバージョン
ビュースルーコンバージョン
広告には、SNSやリスティング、動画など様々な種類があります。
クリックスルーコンバージョンとは、広告をクリックしてWebサイトを訪問した場合のCVを指し、主にリスティングやSNSでの広告が該当します。
ビュースルーコンバージョンとは、動画広告を見てWebサイトを訪問した場合のCVを指します。このように、同じ広告でも形式によって名称が違います。
一見あまり大きな差には感じられないかもしれませんが、どちらの広告の方が効果があるのか検証しCVを最適化するCROにあたり参考になる値なので、こちらも覚えておくといいでしょう。
CVと一緒に覚えておきたい!CVRやCPA、CROとは?
ここまでCVの種類について紹介してきましたが、次はCVと一緒に覚えておきたい言葉を3つ紹介します。
・CPA
・CRO
それぞれについて解説します。
CVR(コンバージョン率)について
CVRとはコンバージョンレートの略で、サイトの閲覧数や閲覧ユーザー数に対し、どのくらいの人が商品の購入などのCVに至ったかという割合を指します
CVRが低い場合は、ユーザーの訪問はあるのに購入まで至っていないということです。そのため、改善や対策の必要があります。例えば下記の通りです。
・広告に繋がるランディングページの改善を行う
・ターゲットの見直し
・そもそもCV地点のハードルが高くないか
CVRを把握することで、現状に問題がないか一目でわかるため、しっかりと把握しておきましょう。
CPA (コンバージョン単価)について
CPAとは、コストパーアクションの略で、顧客1人を獲得するのに対してかかった費用(コスト)を指します。
顧客を集めるといっても、コストを度外視して集めたところで利益は出ません。また、顧客を集めれば集めるほど赤字になってしまっては、意味がありません。
このような事態に陥らないようにするために、CPAに着目する必要があります。具体的な計算式は下記の通りです。
限界CPAや目標CPAを明確化することで、どれだけコストがかかると赤字になってしまうのか、どの程度コストを抑えれば利益が出るのか把握できます。そのためCPAだけでなく、限界CPAと目標CPAも把握しておきましょう。
CRO (コンバージョン率最適化)について
CROとはコンバージョンレートオプティマイズの略で、コンバージョン率の最適化という意味があり、CVRを上げる施策を指します。例えば以下の通りです。
・CTAの改善
・導線の見直し
どの施策もCVRを上げるために欠かせません。CVRを上げるには、大きな改善というよりは地道な分析や細かいテストを繰り返すことが欠かせません。大手企業でも、申し込みボタンの文言や申し込みまでの手順など、様々な場面でCROを実施しています。
CROは大きな利益に繋がるケースは少ないですが、今まで取りこぼしていた利益を拾っていく施策といえます。
CVをあげるには?
CVを上げる方法は、CVの種類によってそれぞれ違い、Webサイトの種類やCV地点によっても異なります。
まずは、サイトに対して適したCV地点を設定できているかという点を見直し、その上で各CVの値を見直すことから始めるといいでしょう。
例えば直接コンバージョンが悪ければ、ランディングページやWebサイト内のCVに繋がるページの改善がおすすめです。クリックスルーコンバージョンとビュースルーコンバージョンを比較して、値が悪い方の広告費を抑え、その分を良い方の広告費に充ててCVを増やすといった方法が考えられます。
これらの施策を実施するためにも、まずは現状の各CVの把握と分析がおすすめです。
まとめ
今回は以下の内容を中心に、CVについてお伝えしました。
・CVの意味
・CVの種類
・CVの関連用語
Webマーケティングで成果を上げるためには、CVに関する数値を把握する必要があります。この機会に、自社のサイトのCVを把握するところから始めてみましょう。