2021年5月26日公開

『青年の思索のために』下村湖人著 ー第3回今月、読んでおきたい本ー

「今月、読んでおきたい本」では、毎月、今だからこそ読んでおきたい書籍をご紹介します。

 

第3回目となる、5月は 税理士法人サクセス・サポート代表税理士田口明宏(たぐち あきひろ)氏より、『変化の時代に自由な心で生き抜くために読んでおきたい一冊』を紹介していただきました。

 

青年の思索のために 下村湖人著

『青年の思索のために』は、約60年前に出版されたベストセラーで、イエローハット創業者鍵山秀三郎が何度も何度も読み返した座右の書として愛された一冊です。この度復刻版として出版されたことを知り、私も2度読みました。1度目は只々読み進め、2度目は付箋を貼り、今度3度目は、いよいよ赤線を引いて読もうと思っています。

 

人生の悟りとでも言うべき内容を、身近なストーリーで紹介されており、とてもわかりやすく、心に響きます。

 

たとえば、ある会計主任の話では、そろばん哲学として

 

引き算と割り算は、数の勘定に役立つだけでもうたくさんです。人間と人間の関係に引き算や割り算があってはなりません。人生の営みは、すべて足し算と掛け算で行きたいものです。

 

また、ぬる風呂所感として

 

ぬる風呂というものは、はいっていて気持ちのいいものではない。しかし、出るとなお寒いから、なかなか出られないものである。もしそんな気持ちで自分の職業に従事している人があるとしたら、その人は何と不幸な人だろう。そしてそんな不幸で一生を終わる人が、何とこの世に多いことだろう。

 

私は『青年の思索のために』に収められているこれらの数々のストーリーから、「魂の自由」を大切にすることを学びました。ぜひ、ご一読をお勧めいたします。

 

書籍詳細

田口明宏(たぐち あきひろ)氏 プロフィール

税理士

税理士法人サクセス・サポート代表税理士

1961年大阪市生まれ。関西学院大学法学部法律学科卒業後、 大阪市内の会計事務所で11年勤務し、その後大手企業の総務、経理で13年勤務する。平成19年 税理士試験に合格。そして平成20年4月に顧客ゼロ見込み客ゼロで田口会計事務所を開業し、1年後には税理士法人サクセス・サポートを設立し、現在顧問先約400社の経理業務の合理化とキャッシュフローの改善に取り組んでいる。

 

得意分野は、税務調査と経営計画。税務調査においては減額交渉率93%を誇り、申告是認や優良法人を多数輩出している。

 

著書『金の流れがよく見える どんぶり経営術』

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