2023年5月8日公開
笑いあり、涙あり!新入社員のお仕事日記~エピソード2:新入社員研修編~
ー登場人物ー
りーくん(理性タイプ)
株式会社LBの新入社員。
商品開発部に所属。
温和で、面倒見が良い性格。
ひーくん(比較タイプ)
株式会社LBの新入社員。
商品開発部に所属。
マイペースで、負けず嫌いな性格。
カンちゃん(感性タイプ)
株式会社LBの新入社員。
広報・PR部に所属。
ムードメーカーで、立ち直りが早い性格。
◉前回までのお話
株式会社LBに入社した新入社員のりーくん、ひーくん、カンちゃん。3人は入社式で社会人としての決意をそれぞれ思い描き、それぞれの形で闘志を燃やしていました。今回の新入社員研修で3人は初めて顔合わせします。
3人の初顔合わせ!一体何が起こるのか?
はやみ|新入社員研修で、りーくん(理性タイプ)ひーくん(比較タイプ)、カンちゃん(感性タイプ)は同じグループになりました。タイプの違う3人が集まるとどうなるのでしょうか?研修講師はカンちゃんの上司でもあるひー課長(比較タイプ)。それを知った目立ちたがり屋のカンちゃんが、ひー課長の目に留まろうとはりきりすぎて空回りしなければいいのですが…
講師:リーダーを決めてください!
研修の講師がカンちゃんの上司のひー課長だと気がついたカンちゃん。ここぞとばかりにアピールしなければと思い、リーダーに名乗りでます。
カンちゃん(感性タイプ)| 私がリーダーやります!
その時他の二人は…(よかったー!リーダーやりたくないもん)と思っているりーくんはホッとした表情をしています。
(リーダーとか、面倒……。カンちゃんがやってくれるんだ、助かった)と思っているひーくんはポーカーフェイスを装って、二人の様子を少し離れたところでみています。
講師:では、『ウェルビーイングな働き方』について話しあってください。そして最後にチームで話し合った結果を発表してください。
カンちゃん(感性タイプ)| では『ウェルビーイングな働き方』について、私は….と思います…そういえば…
カンちゃんの話が二転、三転して話が進まない状況に対して
りーくん(理性タイプ)|(ハラハラ どうしよう……カンちゃんの話が長いとこっちの時間が足りなくなるよう)
ひーくん(比較タイプ)|(イライラ 無駄な話はいいから、本題に入ってよ)
はやみ|あらあら、話し合いが上手く進んでいないようです。実はこれには原因があるのです。実はタイプによってコミュニケーションの取り方や、話の進め方が異なります。3タイプそれぞれの特徴は下記の通りです。
理性タイプ
理性タイプは、起承転結で話が進んでいくのが特徴です。物事の理由を知りたいという気持ちが強く、相手も自分と同じように、理由を知りたいはずだと思っているので、事細かく話をしてしまいがちです。
比較タイプ
比較タイプは、結起承転結で話が進んでいくのが特徴です。何事もまずは結論から知りたいという気持ちが強いです。それゆえ自分が話をする時も結論から始まり、起承転結と話を進めます。また結論とポイントを簡潔に伝え、話の内容や結論を何度も確認しながら、話しを進めていきます。
感性タイプ
感性タイプは、起承転転転……で話が進んでいくのが特徴です。そのため、その時の気分や状況によって話が違うところに展開していく傾向があります。それがときに、カンちゃんのように空回りしてしまうことがあるのです。
はやみ|今回は、カンちゃんがリーダーになって、話を進めることになったため、本題からどんどんズレていってしまっています。どうしたらこの状況を改善することができるのでしょうか?続きをみていきましょう。
講師:では、次はまた皆さんで、『心理的安全性の高いチーム作り』について話しあってください。そして最後にチームで話し合った結果を発表してください。
カンちゃん(感性タイプ)| では『心理的安全性の高いチーム作り』について、私は■■と思います……そういえば…
本題から話がズレそうになったところで、ひーくんが手をあげて、カンちゃんに質問します。
ひーくん(比較タイプ)|カンちゃんは『心理的安全性の高いチーム作り』について、■■だと考えるんだね。ちなみに僕は※※と思うんだけど、りーくんはどう思うの?
りーくん(理性タイプ)|僕は、ひーくんと同じかな。
ひーくん(比較タイプ)|分かりました。そうなんだね。ちなみに、カンちゃんは今の意見を聞いてどう思う?
カンちゃん(感性タイプ)| そうですね。たしかに※※かもしれない……で……そういえば……
ひーくん(比較タイプ)|カンちゃん、ちょっとストップ!取り合えず今まで出た意見をまとめてみようよ。
はやみ|今回は、ひーくんがカンちゃんや、りーくんに質問を投げかけたことで、話し合いがスムーズに進んでいますね。
感性タイプが起承転転転……で話が進んでしまっている時は、誰かが質問を投げかけながら軌道修正をすることで、上手く議論が進むことが多いです。
さらに、感性タイプに質問を投げかける時は、質問する側がポイントを絞って伝えることで、感性を刺激し、イメージを膨らませるため、自然と話が盛り上がっていきます。
このように自分のタイプだけでなく、相手のタイプを知った上で、会話をすることで、コミュニケーションの質が劇的に変化します。
まだ自分のタイプを知らない方は、まずは自分がどのタイプかを調べてみませんか?
まとめ
はやみ|今回の新入社員研修では、りーくん、ひーくん、カンちゃんの3人は、初めて顔を合わせました。
次回、りーくんに異変が!五月病で気持ちが落ち込んでしまい、いつもと違い笑顔もなく、元気もないようです。はたして、ひーくん、カンちゃんは、りーくんを励ますことができるでしょうか?次回もお楽しみに!