2023年6月26日公開
笑いあり、涙あり!新入社員のお仕事日記〜エピソード4:先輩とどう接したらいいの?編~
ー登場人物ー
りーくん(理性タイプ)
株式会社LBの新入社員。
商品開発部に所属。
温和で、面倒見が良い性格。
ひーくん(比較タイプ)
株式会社LBの新入社員。
営業部に所属。
マイペースで、負けず嫌いな性格。
カンちゃん(感性タイプ)
株式会社LBの新入社員。
広報・PR部に所属。
ムードメーカーで、立ち直りが早い性格。
◉前回までのお話
新入社員研修後、株式会社LBの新入社員の3人は、それぞれの部署で日々奮闘していました。仕事にも少しずつ慣れた頃、3人はそれぞれ、OJT担当の先輩社員とのコミュニケーションが思うようにとれない悩みを抱えているようです。
目次
コミュニケーションの違いが起こす問題とは?
はやみ| 休憩室で、りーくん、ひーくん、かんちゃんの3人で久しぶりに話をしています。どうやら話題は先輩とのコミュニケーションの話のようです。まずはりーくんが先輩とのコミュニケーションについて、2人に悩みを打ち明け始めました。
りーくん(理性タイプ)|この前、業務のことで分からないことがあったから、僕は先輩に質問をしたんだよね…
りーくん(理性タイプ)| 「先輩、このまま作業を進めたらいいですか?」と質問したら、僕の方を見向きもしないで、「いいよ!進めちゃって!」って…先輩は僕にきちんと指示をしてくれるんだけど 僕の方を全然見てくれないんだよ。話を聞いてくれるし、質問に答えてくれるけど、いつも作業しながらなんだ。だから、仕事の邪魔をしているみたいで話しかけにくいんだよね…
ひーくん(比較タイプ)|りーくんの先輩は、邪魔されてるなんて思っていないと思うよ。毎回、きちんと指示してくれるんだよね?それなら気にしなくてもいいよ。僕も忙しいと同じようなことをついやってしまうことあるしね。悪気はないと思うよ。
りーくん(理性タイプ)|そうかー。いちいち気にしなくて大丈夫なんだね!よかった〜。
ひーくん(比較タイプ)|それよりも僕の先輩は質問しても具体的に指示してくれないんだよ。その方が困ると思わない? この前もね…
ひーくん(比較タイプ)|提案書へのアドバイスが欲しくって、先輩に「A社への提案資料を作成しました!見てもらえますか?」と話しかけたんだ。そうしたら先輩は、「うん、ひーくん。いい感じだね!このまま進めちゃって!あとは任せたよ!」だって、僕は思わず、いい感じってどこがいいんだろう…と考え込んでしまったよ。いつもこんな感じなんだよ。だから他の先輩や上司に確認するようにしてるよ。
すると 2人の話を聞いていたカンちゃんが口を開きます。
カンちゃん(感性タイプ)| ひーくんの先輩、いい先輩だね。だって信頼してるからこそ任せてくれるんでしょう。それに比べて、私の先輩はすごく几帳面。だって、ついこの前も…
カンちゃん(感性タイプ)| 先輩から「カンちゃん。◯◯の件は順調に進んでいますか?」と質問されたので、「はい先輩!順調に進んでます。問題ありません」と答えたんだ。すると先輩が「具体的に何が順調なの?どこまでできたの?いつまでにできるの?〇〇さんにも確認したの?」とアレコレ質問してくるんだよ。そして、いつもこんな感じで、細かいところまでいちいち確認してくるんだよ。
すると、話しながら何か閃いたのか?カンちゃんが…
カンちゃん(感性タイプ)| もしかしてこれって、人によってコミュニケーションの取り方?が違うから こういうことが起きるのかな?
りーくん(理性タイプ)ひーくん(比較タイプ)|……たしかに!
ひーくん(比較タイプ)|それなら、それぞれの先輩のタイプに合わせたコミュニケーションを考えてみようよ!
はやみ|3人は、先輩とのやり取りを通してタイプによってコミュニケーションの違いがあるということに気がついたようですね。
相手のタイプに合わせて会話をすることは、コミュニケーションによるストレスを軽減することにつながります。そのためには、まずは自分のタイプはもちろん、相手のタイプも知っておくことが必要です。
【3タイプ別】コミュニケーションの特徴
はやみ|ここで人の特徴を感性、理性、比較の3タイプに分け、それぞれのコミュニケーションの特徴を解説します。自分のタイプが分からない方は、以下の質問に回答して、自分のタイプを調べてみましょう。
はやみ|実は感性、理性、比較の3タイプによってコミュニケーションの取り方は違うのです。それぞれの特徴は以下の通りです。
態度で相手を観察し、頭で考える理性タイプ
頭で相手を理解しようとしているため、相手をよく観察しています。
また、相手に自分のことをよく理解してもらいたいため、話し方は丁寧で長く、結論が最後までわからないことが多々あります。相手を傷つけないように言葉を選ぶ思慮深い人です。それゆえ前置きが長くなる傾向があります。
言葉で相手を知り、的確に伝える比較タイプ
相手と自分が繋がっていることを耳で確認しようとするため、言葉を重視します。だからこそ相手の真意や意図を相手の発言から判断します。
話し方はまず結論を話し、内容は簡潔にまとめ、最後に再び結論を繰り返します。また本音を使うことが優しさと考え、はっきりNOと言えます。
感覚で伝え、その場の空気を読む感性タイプ
相手と自分が仲間かどうかを感性で感じようとし、場の空気を察します。
自分の感性にピンと来るものを大切にし、気分が変化しやすいため、会話に一貫性を持たせることが難しく、話の内容が展開したり、別の方向へ飛んだりします。結論だけで次の話に移ることが多いです。
また、オーバーに話を始めて、具体的な話よりもイメージを伝えようとするため、抽象的な表現になりがちです。
はやみ|例えば、 比較タイプの先輩は本音でぶつかってきてほしいタイプなので、りーくんも自分の意見をはっきりと言うようにすると、先輩に伝わりやすいです。また、先輩側も理性タイプのりーくんの話を聞く時は、作業をいったんやめてじっくり聞いてあげると安心するでしょう。
相手のタイプに合わせてコミュニケーションの取り方を変えると、今よりもスムーズにいろんな人と会話ができるかもしれませんね。そのためにもまずはお互いに自分のタイプを知ることが大切です。
まとめ
はやみ|今回、先輩とのコミュニケーションで悩んでいた3人が、お互いに悩みを打ち明けたことで、解決の糸口が見つかったようで、よかったですね。
次回は、ひーくんのお仕事ぶりを紹介していきます。お楽しみに!