2023年10月5日公開

笑いあり、涙あり！新入社員のお仕事日記〜エピソード7：カンちゃんやる気を失う編

ー登場人物ー

りーくん（理性タイプ）

株式会社LBの新入社員。

商品開発部に所属。

温和で、面倒見が良い性格。

ひーくん（比較タイプ）

株式会社LBの新入社員。

営業部に所属。

マイペースで、負けず嫌いな性格。

カンちゃん（感性タイプ）

株式会社LBの新入社員。

広報・PR部に所属。

ムードメーカーで、立ち直りが早い性格。

やる気を失ってしまったカンちゃんの身に何が起こった？

 はやみ｜昔から自分の好きなことにどんどん挑戦していたカンちゃん。大学時代は学祭の実行委員としてSNSをフル活用し集客したり、インターンでも広報担当として活躍していました。だからこそ、広報・PR部に配属された当初はガッツポーズ！大きな仕事を任されるだろうとわくわくしていましたが、新入社員は下積み時代でもあります。現実は思っていたのとは違いました。

入社から半年ほど過ぎた頃から、カンちゃんは明らかに仕事のやる気を失ってしまっていました。一体どうしたのでしょうか？

カンちゃんが仕事を終えて帰ろうとしていると、先輩（理性タイプ）がカンちゃんに声をかけます。

 先輩（理性タイプ）｜ カンちゃん、お疲れ様。帰る前に申し訳ないんだけど、カンちゃんに任せているプロジェクトの進捗はどう？

カンちゃん（感性タイプ）｜ 先輩！順調に進んでます。

 先輩（理性タイプ）｜カンちゃん！昨日も伝えていると思うけど、具体的には、どう順調に進んでるの？どこまでできたの？いつまでにできるの？

カンちゃん（感性タイプ）｜新製品のプレスリリースの草案はすでに完成しています。

 先輩（理性タイプ）｜草案が完成しているなら、上司に提出する前に、私が明日チェックするので、メールで送っておいてね。配信スケジュールの方は進んでる？

カンちゃん（感性タイプ）｜はい。現在は各メディアへの配信スケジュールを組んでいるところです。併せて、SNSでの情報公開に向けて準備中で、画像や動画、投稿文の作成に取り組んでいます。

 先輩（理性タイプ）｜了解。配信スケジュールと、SNSへのコンテンツもできたらすぐに私に報告してね。この調子なら、予定通り進めば、新製品発売の一週間前にはプレスリリースを配信できそうだね。カンちゃん、報告ありがとう！カンちゃんも早く帰ってね。

カンちゃん（感性タイプ）｜はい。先輩！お疲れ様です。

と元気にやりとりしたものの……。実はここ最近、カンちゃんは自分に任せてくれているにも関わらず、ことあるごとに細かくプロジェクトの進行を確認してくる先輩に対して、不満を感じていました。つまり、自分のことが信用できないから、細かく確認してくるんだと。そして、細かく確認されるたびに、もっと自由にさせて欲しいとも思っていました。

カンちゃんにとって、毎日の先輩とのやり取りがストレスになっていたのです。その結果、日に日に仕事に対してやる気を失いつつありました。

 はやみ｜理性タイプは、和気あいあいとした雰囲気やみんなで一緒にやることを好み、チームワークを大事にします。他のタイプに比べると面倒見が良いのも特徴です。だからこそ、新人のカンちゃんが仕事で悩んだり、困ったりしないように、ついつい声をかけてしまっているようです。

また、理性タイプは結果だけでなく経過も把握しておきたいという気持ちが強いからこそ、理性タイプの先輩は、カンちゃんに細かく質問してしまっているようですね。それがさらにカンちゃんのやる気を削いでしまっている原因になっています。

一方、カンちゃんも先輩がとても良い人で、悪気がないことをわかっているからこそ、先輩に自分の気持ちを伝えることができないようですね。

感性タイプのやる気を引き出す方法とは

 はやみ｜カンちゃんと先輩のやり取りを見ていた上司は、日に日にカンちゃんのやる気が失われているように感じていました。そこである日、カンちゃんにある提案をしました。

上司（比較タイプ）｜カンちゃん、お疲れ様。話があるんだけど、ちょっと時間を取ってもらっていいかな？

カンちゃん（感性タイプ）｜ お疲れ様です。何かありましたか？

上司（比較タイプ）｜最近、元気がないようだけど、困ったこととかない？

カンちゃん（感性タイプ）｜実は、先輩がプロジェクトの進捗を、ことあるごとに細かく確認してくるので、なんだか信用されていない気がして…..もっと私のことを信用して任せてくれればいいのにと思うのですが…..

上司（比較タイプ）｜入社して半年もすぎればできることも増えてくるし、任せてほしいという気持ちは分かるよ。〇〇さんはカンちゃんのことを信用しているよ。ただ、カンちゃんが初めての後輩だからこそ、かわいいし心配でたまらないんだと思うよ。部署の中でも特に面倒見がいいから、ついつい口を出してしまうんだよ。

カンちゃん（感性タイプ）｜そうなんですね……。でも確かにかわいがってくれるのはよくわかります。

上司（比較タイプ）｜これは一つの提案なんだけど、“広報のプロ”を目指したらどうかな？

カンちゃん（感性タイプ）｜広報のプロ？

上司（比較タイプ）｜うん。広報と言っても幅広い知識やスキルが必要になるから、まずはSNSマーケティングやデジタルマーケティングとか、カンちゃんの得意分野の勉強をしたらいいじゃない。資格取得をサポートする制度もあるので、資格取得を目指すのもいいと思うよ。カンちゃんが専門的なスキルを磨いて日々努力していることが〇〇さんに伝われば、少しずつ大きな仕事を任せてくれるようになるんじゃないかな。

カンちゃん（感性タイプ）｜なるほど！いいですね。

上司（比較タイプ）｜ 3年後、広報部で、SNSマーケティングといえば、カンちゃんとみんなが評価するようになった自分をイメージしてみて。どう、ワクワクしてこない？

カンちゃん（感性タイプ）｜ワクワクしてきました！

上司（比較タイプ）｜カンちゃんの頑張っている姿をみたら、〇〇さんもカンちゃんを頼ってくるはずだよ。

カンちゃん（感性タイプ）｜そうですね。広報のプロについて、何ができるのか、まずは、自分で色々と調べてみます。

上司（比較タイプ）｜さすが！カンちゃん、明日からのカンちゃんにさらに期待しているよ。

上司と話をしながら、カンちゃんはみんなに評価され、大きな仕事をしている自分の姿をイメージしていました。するといつの間にかワクワクして、元気も出てきました。その勢いのまま、リサーチして見つけた広報関連のセミナーの申し込みをしました。

 はやみ｜早速、セミナーに申し込みするとは…思ったらすぐに行動する感性タイプのカンちゃんらしいですね。今回、上司との会話で自分の将来の可能性が見えたようです。きっとカンちゃんはもう大丈夫ですね。

やる気を失ってしまった相手をサポートする時に、相手のタイプを把握することで、改善が見られるケースは多いです。そのためにもあらかじめ上司は部下のタイプを知っておくことは重要です。

感性タイプのやる気を引き出す3つのポイント

 はやみ｜感性タイプのやる気を引き出すポイントは3つです。

感性タイプのやる気を出すポイントは3つです。

ポイント①：大きなビジョンや可能性がイメージできる

ポイント②：自分の判断で自由に働ける環境

ポイント③：大きな仕事を任せられる

感性タイプを育成する際に、専門的資格やキャリアを習得するように促すことは、自信を育てることにつながります。ただし、感性タイプは自分を色々なものに手を出してしまいがちなため、一つのことに集中するように導いてあげるといいでしょう。

このように、部下や後輩のタイプを事前に把握することで、より効果的なマネジメントが可能となります。

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引用元：株式会社ロジック・ブレインTOiTOi公式ホームページ

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まとめ

 はやみ｜上司と話をしたことで、カンちゃんは元気を取り戻したよう！よかったですね。次回は、ひーくんのお話。営業担当者としてさらにスキルアップしたいと考えているひーくん。伝説の営業マンと言われている上司からアドバイスをもらいたいのに、なぜか？上司はお菓子しかくれない。一体、どういうことでしょう？次回もお楽しみに！