2025年12月24日公開

2日目の離脱ゼロを実現!性格診断で変わった未内定者支援の現場 大阪産業大学様/株式会社V3様

「夏を過ぎても内定が出ない学生のモチベーションが上がらない」 

「イベントを開催しても、2日目に学生が来ない」 

「アドバイスが個人の勘や経験に頼りがち」 

 

昨年(2024年)まで、大阪産業大学キャリアセンター様も同じ悩みを抱えていました。

 

ところが2025年7月、たった1つの施策で状況が一変します。 2日目の欠席者ゼロ、企業訪問数3.2倍、そして多数の内定獲得を実現。その鍵となったのが、株式会社ロジック・ブレインが開発したLB Personality(20タイプ診断)による科学的マッチングでした。


そこで今回は当該イベントを開催した大阪産業大学キャリアセンターの山﨑 ひとみ氏と、外部講師として参加された株式会社V3代表取締役 中川コーイチ氏にお話を伺いました。

 

「選べない」学生たち。自由度が高いほど、足が止まってしまうジレンマ

 はやみ| まずは、お二人の普段の役割と、今回のイベントでの立ち位置を教えてください。

 

 

山﨑 氏|大阪産業大学キャリアセンターの山﨑ひとみと申します。普段は学生への個別面談や、学内での就職説明会・ガイダンスの企画運営を担当しています。今回は、就職活動が難航している4年生を対象とした7月の集中イベントの企画・運営統括を行いました。

 

中川 氏|就活講師の中川コーイチです。私は普段、外部講師として様々な大学でキャリア教育や就活対策講座を担当しています。大阪産業大学さんとも以前から連携しており、今回のイベントでは初日の「就活マナー講座」の講師を務めました。


講師として挨拶や礼儀といったマナーを教えるのはもちろんですが、就活に疲弊したり、自信を失ったりしている学生のモチベーションを上げ、翌日の面接会へ前向きに送り出す「動機づけ」の役割を担いました。

 

 はやみ|大学内部で全体設計を行う山﨑さんと、現場で直接学生の心に火をつける中川さん。このお二人のタッグで今回の成果が生まれたわけですね。次に、2025年7月に実施されたイベントの概要についておしえてください。

 

中川 氏|イベントは2日間実施しました。まず初日は、私が担当する「就活マナーセミナー」です。自己PRやガクチカ(学生時代に力を入れたこと)の指導から、挨拶の実践トレーニングまで、丸1日かけて学生たちと本気で向き合い、マインドセットを整えます。

 

そして2日目が、企業8社をお招きしてのリアル面接会です。今回はここに新たな仕掛けとして、大阪産業大学さんと株式会社ロジック・ブレインさんのご協力を得て、LB Personality(20タイプ診断)を活用した企業と学生をマッチングする仕組みを実現させました。

 

LB Personality(20タイプ診断)とは

 

 

LB Personalityは60の質問に回答するだけで、変わらない性格と変わる性格が重なりあう、あなたの軸となる個性や特性を知ることができます。それにより、向いている仕事や自分の才能の活かし方などが見えてきます。また、対象者の個性の強みが最も発揮される環境や状況を明確にし、自己理解が深まり、自分にとって最適な職場環境や働き方を見つけやすくなります。

 はやみ| 学生と企業のマッチングに、LB Personality(20タイプ診断)を活用されたんですね!今回のイベントを実施するにあたって直面していた課題からお聞かせください。

 

山﨑 氏|この時期に残っている学生の約半数は「今まで全く就活をしてこなかった層」ともう半数は「活動はしていたけれど上手くいかなかった層」が多いです。


彼らに共通していたのは「自分がどういうタイプの人間なのかわからない」「世の中にどんな仕事があるのか想像がつかない」という点です。自己理解も仕事理解も浅いため、いざ企業を選ぼうとしても「どう選んでいいかわからない」という迷いの中にいて、動けずにいます。

 

 はやみ|ちなみに今は売り手市場のイメージがあるのですが、新卒の求人状況ってどうなんでしょうか?

 

山﨑 氏|求人自体がないわけではないんです。大学の求人ナビやハローワークを含めると、約1万件もの求人情報があります。4年生のこの時期になってもまだ採れていないという企業様が毎日のように来校されますし、常に最新の情報が入ってくる完全な売り手市場です。

 

 はやみ|動きさえすれば、内定を勝ち取れる状況ってことですね。

 

 

山﨑 氏|そうですね。ただし先ほどもお伝えした通り、この時期に内定を獲得できていない多くの学生は、どの企業を選べばわからない、選ぶ時に判断軸を持っていない状況です。そのため多くの選択肢があるにも関わらず、いや、あるからこそ、膨大な求人情報から学生はどう選んでいいか分からず、結局動けないという状況に陥ってしまっているように感じます。

 

中川 氏|授業で見ていても感じるのですが、特に男子学生などは、自分の世界に閉じこもりがちなんですよね。ある授業で学生たちに質問したところ「スターバックスに行ったことがない」という学生が3分の2もいたりして、社会との接点が非常に少ないなと感じました。


そのような学生は、アルバイト経験などで社会という鏡を通して自分を知る機会を持っていないため、自分の長所も短所もわかっていない状態なんです。

 

 はやみ|なるほど。自己認識が不足している状態で、いきなり「就活」という社会の荒波に出るわけですね。昨年(2024年度)も同様のイベントを開催されたとのことですが、その時はどのような状況だったのでしょうか?

 

山﨑 氏|昨年度(2024年度)も、初日に講座を行い、翌日に全8社の中から4社を選んで説明会・面接を受けるという形式でした。しかし、学生に「興味のある企業を好きに選んでいいよ」と自由に任せたところ、その4社を選ぶことができずに苦労した学生が多くいました。


結果として、初日は参加したけれど、企業を選ぶ段階で挫折し、翌日の面接会には来なくなってしまう学生が少なからずいました。「自由にしていい」というのは、判断軸のない学生にとっては逆に不自由で、動きづらいことだったようです。

 

勘に頼らない!LB Personality(20タイプ診断)が作った「ここに行きなさい」という導線

 はやみ|そこで今回導入されたのがLB Personality(20タイプ診断)を活用したマッチング施策ですね。具体的にどのように活用されたのでしょうか?

 

中川 氏|はい。学生が自分で選べないなら、ある程度の道筋を作ってあげた方が動きやすいのではないかと考えました。

 

そこで、学生には事前にLB Personality(20タイプ診断)を受けてもらい、自分のタイプを把握させます。同時に、参加企業様にも「御社が求める人物像はどのタイプですか?とヒアリングを行い、事前に欲しい人材タイプを申告していただいたのです。

 

その結果を元に「あなたのタイプはこの企業とマッチしていますよ」ということが一目でわかる一覧表(マトリックス)を作成し、初日に学生へ配布することで「科学的な診断に基づき、あなたに向いている企業はここです」と提示しました。

 

 はやみ|なるほど。闇雲に探すのではなく「ここに行けばいい」という指針を与えたのですね。実際に学生はそれを使って動いてくれましたか?

 

山﨑 氏|大いに活用していました。翌日の面接会の際、ほとんどの学生が前日に配ったマトリックス表を持ってきていて、中には印をつけてブースを回っている学生もいました。特に企業の詳細が載った冊子と、この診断結果の表を両方見比べながら動いている学生の姿が印象的でしたね。

 

 はやみ|学生にとっても地図のような役割を果たしたんですね。キャリアセンター担当者として指導する際にも変化はありましたか?

 

山﨑 氏|私たちにとっても指導が非常にやりやすくなりました。例えば、学生が「あと1社どこに行こうか決めきれていない」という場面で「昨日の診断で君のタイプは何だった?」と聞けば「〇〇タイプでした」と返ってきます。「じゃあ、そのタイプと相性が良いこの企業はどう?」といった具合に、明確な根拠を持ってアドバイスができたんです。

 

 はやみ|それは大きいですね。「なんとなく」ではなく「診断結果」を共通言語にすることで、迷っている学生の背中を押しやすくなるわけですね。企業側の反応はいかがでしたか?事前のアンケートなどは手間になる可能性もありますが。

 

山﨑 氏| そこは心配していたのですが、むしろ逆でした。どの企業様も「学生が集まるか不安」という課題をお持ちですので、少しでもマッチングの可能性が上がるならと、非常に協力的でした。アンケートのレスポンスも非常に早く、一部の企業様は自社でも診断を試してみるなど、高い関心を持って参加してくださいました。

 

翌日の欠席者はゼロ!訪問数は昨年の3倍以上に激増

 はやみ|実際にLB Personality(20タイプ診断)を活用したことで、学生の行動に変化はありましたか?

 

山﨑 氏|昨年度と比べ劇的な変化がありました。まず、2日目の欠席者がほぼゼロになったことです。昨年度は「選べないから行かない」と離脱する学生が多かったのですが、今年は体調不良の1名を除き、全員が参加しました。「自分に合う企業がある」とわかったことが、参加への強い動機づけになったのだと思います。

 

 はやみ|それは大きな変化ですね!参加者が増えたということですが、ブースへの訪問数はどうでしたか?

 

山﨑 氏|ここにも大きな違いが出ました。昨年は、せっかく来ても1社だけ受けて帰ってしまったり、多くても3社程度で終わる学生が多かったんです。

ところが今年度は、ほぼ全員がマックスの4社を回りきりました。学生たちは配布されたリストを握りしめ「昨日の診断結果だと、次はこの企業が合ってるから行ってみよう」と、迷いなくブースを訪問していました。

 

私たちが「次はここどう?」とアドバイスをする際も、診断結果という根拠があるので非常にスムーズに誘導できました。

 

 はやみ|行動量が増えれば、当然チャンスも広がりますね。内定数はどうでしたか?

 

山﨑 氏|例えば、全国展開するA社からは内定を多く出していただきました。

 

 はやみ|誰もが知る大手企業ですよね。

 

山﨑 氏|そうですね。地域に根差した企業でありながら全国規模という点で、特にこの時期の学生にとってはハードルが高いと思われがちです。しかし、多くの学生が診断結果をきっかけに説明を聞きに行ったことで興味を持ち、文系・理系問わず選考に進み、実際にかなりの数の内定を出していただきました。

 

また、産業機械メーカーのB社は、自社が求める人材タイプとして、研究家タイプと社交家タイプの2タイプしか指定していなかったのですが、それでも多くの内定を出していただきました。

 

振り返って見ると、今回のマッチング施策があったからこそ、学生たちはB社のような知らなかった優良企業に出会えたんだと思います。

特に専門商社やBtoB企業は、学生の視野に入りにくいです。でも、診断であなたに合うと示されたことで、じゃあ話を聞いてみようとなる。これは大きな発見でしたね。

 

 はやみ|自分には無理かもとか、自分には向いていないかもと思っていた企業でも、診断で適性があると出ていることで、話を聞いてみようという勇気につながり、具体的な行動を起こすキッカケになったんですね。

 

自分がわからないを終わらせた客観データの力

 はやみ|行動量が大きく変わった背景には、学生の内面にどんな変化があったのでしょうか?

 

 

山﨑 氏|最も大きかったのは、自己理解の深まりです。この時期に残っている学生の多くは、「自分がどういう人間なのか分からない」という不安を抱えています。そのため、特に内定を獲得できずに自信を失っている学生にとって、自分の強みが言語化され、それが求められている企業があると可視化されることは、大きな自己肯定感につながったと感じます。

 

 はやみ|なるほど。根拠のない励ましではなく、データに基づいた後押しだからこそ、学生も自信を持てるのですね。中川さんは今回のイベントを通じてどう思われましたか?

 

中川 氏|学生が動けないのは能力がないからではなく、自分が活躍できる場所(空き地)が見えていないだけなんです。

 

LB Personality(20タイプ診断)は、その場所を可視化し、企業と学生、そして大学をつなぐ共通言語になります。今回のように、マナー指導(外見)と診断(内面)をセットにすることで、学生は自信を持って社会に出ていけるはずです。

 

 はやみ|なるほど!「空き地」が見えれば、学生は自分の足で歩き出せるということですね。マッチングの質という点ではいかがでしたか?

 

山﨑 氏|企業選びの納得感も違いますよね。ただ勧められるのと、データ分析の結果、相性が良いと言われるのとでは、学生の腹落ち具合が違います。

 

それに、企業側にとっても、事前にこういうタイプが来るとわかっていれば、面接時のコミュニケーションも取りやすくなります。双方にとって共通言語ができたことが大きかったですね。

 

低学年からのキャリア教育や、動画との連動でさらなる活用を

 はやみ|今回の成果を受けて、今後の活用イメージなどはありますか?

 

山﨑 氏|今回は4年生の直前期での活用でしたが、もっと早い段階、例えば1年生や3年生のキャリア教育の時点から導入したいと考えています。早期に自分のタイプを知り、経年変化を見ていくのも面白いですよね。ただ、リストを渡して、ここに行けばいいよとするだけでは、学生が自分で考える力を失ってしまう懸念もあります。

 

 はやみ|確かに、そうかもしれませんね。

 

山﨑 氏|そこで、今後は自分で判断できるようになってもらうためのワークショップも取り入れていきたいです。

 

例えば、実際の仕事内容や先輩社員のカードを見て「これはどのタイプに当てはまる仕事だと思う?」「自分に合いそうかな?」とグループで議論させる。そうやって、診断結果とリアルな仕事を自分で紐づけていく練習が必要だと感じています。

 

 はやみ|LB Personality(20タイプ診断)についてこうしたらより学生に伝わるとか?アイデアとかありますか?

 

山﨑 氏|見せ方の工夫ですかね。今の学生は、文字量が多いとそれだけで読むのをやめてしまう層が一定数います。

 

文章を追うのが苦手で、映像や写真にしか反応しないタイプも多いので、診断結果や職種紹介がもっとビジュアルと連動して直感的にわかるとさらに良いですね。文字だと想像しにくい仕事内容も絵で見せることで「あ、自分に合いそうかも」と興味を持つ入り口になるはずです。

 

中川 氏|確かに、学生の中には文字情報を読むのが苦手な子も多いので、診断結果や企業紹介が動画やビジュアルで直感的にわかるとさらに良いですね。それに、学生は自分にとっての良い会社が何か分からないという前提に立つなら、もっと大学側がお節介を焼いてもいいと思うんです。

 

膨大な求人の中から、大学側が「あなたのタイプにはこの企業がおすすめだ」という『推し企業』をピックアップして提案してあげる。その根拠としてこの診断を使うわけです。

 

 はやみ|情報が多いからこそ『推し企業』をピックアップしてもらえると、考えるキッカケにもなっていいかもしれませんね。

 

中川 氏|例えば大学の求人票データベースとこの診断が連動して「君のタイプにおすすめの求人はこれ!」と自動でレコメンドされるような仕組みができれば、埋もれている優良企業と学生の出会いがもっと生まれると思います。

 

 はやみデータの連携が進めば、大学のキャリア支援の形もさらに進化しそうですね。本日は、採用課題に対する具体的な解決策と、LB Personality(20タイプ診断)の可能性について貴重なお話をありがとうございました。

 

勘と経験からの脱却!「個性の可視化」が、組織と人の幸福なマッチングを創り出す

 はやみ|「学生が動かない」「ミスマッチが減らない」


その根本原因は、学生のやる気の問題ではなく「選び方がわからない(自分に合う場所がどこかわからない)」という、地図を持たないことに不安があるのかもしれません。

 

今回の事例は、性格診断という客観的な「コンパス」を渡すことで、学生は迷いを断ち切り、自ら行動できることを証明しました。


「選ぶための軸」と「行動する根拠」さえあれば、企業と学生の幸福な出会いは確実に創出できるのです。

 

株式会社ロジック・ブレインが提供するTOiTOiは、社員の個性をAIで分析し、一人ひとりに合わせた最適なマネジメントを実現するクラウドHRMシステムです。

 

 

これにより、採用時の適性見極めから、入社後の配置、研修、日々のマネジメントに至るまで、より手軽に、より深く「科学的な性格分析」を活用いただけるようになります。

 

個人の特性を感覚ではなく科学で見極め、組織の力を最大化したいとお考えの企業様にとって、進化したTOiTOiは強力な武器となるはずです。詳しくは、下記からお問合せください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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