ECとは?基本から運営に必要なことまで徹底解説

EC

「ネットショップのない生活は考えられない」

 

大げさではなく、このように思われている方は多いのではないでしょうか。それほど、ネットショップ・ECサイトは私たちの生活に浸透しています。

 

昨今では無料でショップを立ち上げることもできるようになり、中には消費者ではなく、この機会に自身のECサイトを持とうと考えている方も増えているかと思います。

 

・ネットショップ、ECってもしかして誰でもできる?

・店舗もない、在庫も抱えなくていいから簡単?

・実際にどんな業務が必要なの?

 

このようにお考えの方へ向けて、本記事ではECの基礎知識から立ち上げ方、運営業務の中身、そして記事を読んだ後は早速行動できるように、オススメの無料プラットフォームまでご紹介します。

 

ECサイトを立ち上げる際のお役に立てば幸いです。

 

ECとは

まずはECの成り立ちと現状を把握しておきましょう。

 

ECの成り立ち

ECはelectronic commerceの略称で、電子商取引のことを表しています。インターネット通販、ネットショップなど呼び方は様々ですが、インターネット上でサービスや商品の取引をすること全般を指します。

 

ECが今のように当たり前に普及した背景には、スマホが世の中に浸透し、Amazonや楽天といった国内外の大手企業が注文すればすぐに商品が届くようにしたことが挙げられます。

 

それが2009年頃で、およそ10年前から生活の中に取り込まれていき、今に至ります。

 

参考元:【EC初心者向け】EC業界の歴史と今後の動向をざっくり解説

 

ECの現状

2020年代に入った今はどういう現状か、経済産業省が行った令和元年の電子商取引に関する市場調査によれば、2019 年の BtoC-EC 市場規模は、19 兆 3,609 億円(前年比 7.65%増)と年々増加傾向です。

 

引用元:令和元年度内外一体の経済成長戦略構築にかかる国際経済調査事業(電子商取引に関する市場調査)

 

この調査結果からも今後もEC業界は成長を続けている業界であることは間違いありません。現状は、Amazon、楽天などが1兆円を超える売り上げをつくり、特定の企業に集中している傾向はあるものの、ヨドバシカメラ、ZOZOといった企業も1,000億を超える利益をつくっています。

 

ECは生活インフラを支え、なくてはならないプラットフォームなっていると言えるでしょう。そしてほぼ特定の大手企業がシェアを取り、売り上げをつくり続けています。

 

参考元:【2020年版】EC売上ランキング1位はアマゾン。2位はヨドバシ、3位はZOZO、4位はビックカメラ、5位はユニクロ

参考元:業績推移(年度別)

 

ECサイトを運営するメリット・デメリット

ここではECサイトを運営するメリット・デメリットを解説します。

▼メリット

・店舗・在庫を持たず国内外まで販売できる

・顧客データが蓄積される

 

▼デメリット

・価格競争が激しい

・開発と運用コストがかかる

それぞれ順番に解説していきます。

 

ECサイトを運営するメリット

ここではまずECサイトを運営するメリットについてみていきましょう。

 

店舗・在庫を持たず国内外まで販売できる

店舗に足が運べないので買えない、ということがないのでネットにつながる全てのユーザーが顧客になりえます。そして商品やサービスによっては、実在庫を抱えることもないので売れ残った在庫に悩まされません。

 

海外展開できるような商品やサービスであれば、さらに可能性は広がります。

 

このようにECサイトによって、自社の商品やサービスの商圏が広がるメリットがあります。

 

顧客データが蓄積される

ECサイトでは細かく顧客の購買行動を管理するので、実際の購入履歴などから、リアルな消費者の購買行動を知るためのデータが自然と蓄積されていきます。

 

このデータは大切な資産です。データから自社の顧客を分析し、次のサービスや新商品をどのようにプロモーションしていくのか見えてきます。

 

ECサイトを運営するデメリット

次はECサイトを運営するデメリットについてみていきましょう。

 

価格競争が激しい

接客対応のような人によるサービスで優位性を取りにくく、価格のみで選ばれることが増えるので激しい価格競争に巻き込まれやすいです。ユーザーが判断するのは純粋な商品やサービスの魅力と金額、そして取り扱い店舗の実績などによる信頼です。

 

最初は信頼を持ち合わせていないので、同業他社との差別化を図るためには対策が必要になるでしょう。新規オープンキャンペーンにつき、会員登録で割引を実施するなど、ある程度利益を下げても、実績をつくることに注力した方がいいかもしれません。

 

開発と運用コストがかかる

ゼロから作り上げるとなると、開発コストとその後運用していくためのコストがかかります。後述しますが無料のプラットフォームを活用する、外注せずに自社のリソースのみで製作できるところは製作するなど工夫は必要です。

 

ECサイトは立ち上げること自体はさほど難しくありません。ですが、全く知名度のない中で認知を獲得していくのは、ある意味実店舗よりも厳しいでしょう。なぜなら実店舗のように、通りすがりでたまたま見つかるということはありえないからです。

 

最初は見つけてもらうためにリスティング広告を活用するなど、広告費にもコストがかかるでしょう。

 

このように ECサイトを運営するためには、コストが発生するデメリットがあります。

 

ECサイトを構築する際に知っておきたいこと

ECサイトの種類や具体的な機能、業務内容をご紹介します。解説するのは以下の項目です。

 

・ECサイトの種類

・ECサイトに欠かせない機能

・ECサイトの運営業務

それぞれについて、解説していきます。

 

ECサイトの種類

ECサイトは大きく分けると「モール型」と「自社EC型」に分けられます。

 

モール型はAmazonや楽天といった大型プラットフォームの中にお店を出す、仮想巨大ショッピングモールのような形のことです。自社EC型は、ショッピングモール内の一角借りて出店するのではなく、独立してお店をつくることを表します。

 

一般的なECサイトという言葉の認識は、自社EC型の方を示している場合が多いです。

 

そのため、ECサイトをスタートする際には、現状に合わせてモール型もしくは、自社EC型にするか決めましょう。

 

ECサイトに欠かせない機能

モール型でも自社EC型でも基本は以下の機能が必要です。

 

・ショッピングカート

・決済機能

・セキュリティ

・管理システム

大きな違いとして、モール型についてはこれらが既に用意されていることです。知名度による集客性だけでなく、運営するために必要な基本機能も備わっているのはモール型の強みと言えます。

 

次は、それぞれの機能について解説します。

 

ショッピングカート

ユーザーが注文したい商品をいれるカート機能は当然必須です。

 

カート機能は商品をいれるためだけではなく、決済方法の指定、手続き、配送方法の指定、顧客管理など細かな機能の集合体です。

 

ユーザーが使いやすいかどうか、ランニングコストはいくらかかるのか、他に付随した機能は何があるのか、など考えてカート機能を選びましょう。

 

参考:カート機能一覧【ヤマトフィナンシャル株式会社】

 

決済機能

決済機能は昔から定番となっているのが、現金代引、銀行振込、コンビニ払い、クレジットカードです。

 

他にもネット決済サービスのPayPalのようなオンライ専用決済システム、最近ではキャッシュレス可の流れもあり、PayPayやLINEpayなども活用できるようになっています。

 

決済方法は多様な方がユーザーの利便性は向上するかもしれません。ですが、管理や手数料の面で、運営にとってデメリットが大きい状況も考慮して決めるといいでしょう。

 

セキュリティ

ECサイトを継続していくためにはもっとも大切な機能と言えるでしょう。

 

ECサイトでは多くの個人情報を取り扱います。素人が下手に考えてするよりも、専門家に頼る方が安全性は増すかも知れませんが知識は必要です。

 

3Dセキュアって何?暗号化って?と思う人はセキュリティの基本は一通り学んでおくと良いでしょう。

 

参考:【徹底比較】ECサイトに潜むリスクとセキュリティ対策を分かりやすく説明

 

管理システム

ユーザーの商品選択、決済、受注確認、発送管理など、ECサイトにおいて必要になる工程をシステムで管理するということもできます。決まった作業はITの力でシステム化してしまいミスを防ぎ、さらにデータを蓄積して分析に役立てることが可能です。

 

管理システムには、受注管理、顧客管理、集客対策サービスなど、様々連携できるシステムが存在します。

 

価格やオプションなどシステムによって異なるので、まずは予算と必要な機能を明確にしてから、最適なシステムを選ぶといいでしょう。

 

ECサイトの運営業務

ここからはECサイトの運営業務について解説します。利用者側からは見えないサイト運営の中身は、多岐にわたります。

 

・サイト構築

・管理・更新作業

・集客・キャンペーン活動

・受注・発送・カスタマーサポート

・収益管理・アクセス分析

この項目は主に自社ECの場合に関係する項目です。

 

サイト構築

ホームページを作成するのと同じように、サイトデザインを構築し、テキストの作成、画像の選定をします。

 

ECサイトの場合はあわせてカートを設置したり、キャンペーンバナーをつくったりします。WordPressのようなサイト構築システムを使う場合もあれば、ゼロから構築することもあります。

 

管理・更新作業

サイトは情報の正確性と更新頻度が大切です。

 

ネットショップはつくってしまえばあとは商品の管理をすればいいわけではなく、訪れたユーザーの回遊動向を分析し、より注文が入るお店をつくるためには、管理・更新作業はサイト運営者にとってもっとも大切な仕事と言えるでしょう。

 

集客・キャンペーン活動

更新作業に近いですが、サイト内に訪れたユーザーの購買欲を高めるための仕掛けを考えましょう。

 

季節イベントなど、何か世間の動向にあわせたキャンペーンが告知できると、売り上げを増やすことに繋がるかもしれません。集客やキャンペーン施策にはマーケティングの知識が必要です。

 

受注・発送・カスタマーサポート

商品やサービスは売れて終わりではありません。

 

購入者のアフターサポートはECサイトの場合でも同じで大切です。入金確認、発送からアフターサポートまで、顧客の上質な体験を感じさせることでロイヤリティーを上げ、リピーターをつくっていきましょう。

 

収益管理・アクセス分析

収益状況と顧客の行動を分析し、狙った利益が得られているのかどうか把握することが大切です。なぜ売れた(売れなかった)のかが分からないままでは、売り上げをコントロールすることは難しいので、実際に得られたデータを次の行動に役立てましょう。

 

無料でできるECサイトプラットフォーム

「Amazonや楽天といったモールに属さず、自社ECを立ち上げるのも難しい」

「そこまで商品点数もないけどネットショップを持ちたい」

「試験的に試してみたい」

 

このような考えがあれば、無料でゼロからECサイトがつくれるプラットフォームを活用してみてはいかがでしょうか。

 

モール型のように、カート機能など必要な機能は揃っているのですが、Amazonの中の○○店ではなく、しっかりと自身のECサイトとして運用ができます。

 

ここでは参考に「BASE」と「STORES」をご紹介します。

 

BASE

引用元:BASE公式ホームページ

 

コマーシャルなどメディアでの宣伝に力をいれていることもあって、一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。

 

BASEはサイトテンプレートが用意されているので、最初に時間のかかるサイト構築に悩まず気軽にネットショップを開設できます。

 

つくりながらお店の成長度合いにあわせ、機能を追加していくことができるクラウド型のプラットフォームサービスです。

 

BASE:https://thebase.in/

 

STORES

引用元:STORES公式ホームページ

 

STORESはシンプルな操作性で無料プランでも、ネットショップに必要な機能を備えています。

 

販売方法、決済手段も幅広く対応できるので、どのような業種でもお店がつくりやすい構造になっているのが特徴です。

 

決済手数料が無料プランで5%、有料プランで3.6%と違います。

 

STORES:https://stores.jp/ec

 

まとめ

ECサイトの背景と現状から、ECサイトの機能や運営業務、プラットフォームの紹介など参考になる情報を元にまとめてきました。

 

ECサイトはこれからも使い方次第で、発展する可能性を持っていると言えるでしょう。

 

自社のサービス・商品のブランディングや販売にどんな影響を与えるかを考慮し、自社に合ったポジションで運営することです。

 

『顧客の価値を6倍にする!eコマース初心者が失敗しないための秘訣とは』では、ECサイトを運営する際に知っておきたい心構えについて紹介しているので、よかったら参考にしてください。

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