2022年8月18日公開
【実態調査】仕事で幸せを感じたり、良いパフォーマンスを発揮するためには?社内の心理的安全性を作るためのポイントを解説
LB MEDIAのコンセプトは『幸せ×組織』。だからこそある日えるビーちゃんは、会社で働くみんなはどのような時に幸せに感じるのかな〜とふと思いました。そこで今回は株式会社ロジック・ブレインが実施した『企業の1on1と職場の心理的安全性に関する調査』について、株式会社ロジック・ブレイン代表取締役社長服部真人氏に根掘り葉掘り聞いてきました!
ー登場人物ー
服部 真人
株式会社ロジック・ブレイン代表取締役社長
株式会社ロジック・ブレイン公式サイト:https://www.logic-brain.jp/company
えるビー
LB MEDIAのインタビュー記事に出没。得意技はインタビューの時に、なんで?どうして?とどんどん突っ込むこと。趣味は名言集め。今年の目標はLINEスタンプになること。
目次
心理的安全性とは?
えるビー|心理的安全性とは「対人関係においてリスクある行動を取った時の、結果に対する個人の認知の仕方」のことで、「ネガティブに受け取られる可能性のある行動をとっても、このチームなら非難されることはない」と思えるなら、そのチームは心理的安全性が高いと言えるそうです。
仕事に対して幸せ(やりがい・楽しさ)を感じるための重要な要因は?
えるビー| 今回、株式会社ロジック・ブレインが実施したアンケート調査では、まずは「仕事に対してどのようなことに幸せ(やりがい・楽しさ)を強く感じますか?」と質問したところ、回答結果は下記の通りでした。
えるビー|質問に対するその他の回答結果は下記の通りです。
えるビー|やっぱり…報酬や賞与って大事ですよね!ちなみに服部社長はこの結果を見てどのように考えますか?
服部 真人社長| 報酬や賞与が50%という結果は、プロ意識を持って仕事をしている人が多いということだと思うので、ホッとしています。逆にここが少なかったら…
えるビー| なるほど〜プロ意識があるという証拠なんですね!ちなみにほかに気になるところはありますか?
服部 真人社長|数字は少ないですが、組織貢献や社会貢献と回答している方がいるということは、今注目が集まっている証拠なのかなと考えます。
心理的安全性を高めるためにはまずは雑談!
えるビー|仕事をする上で、みんなが安心して意見が言える環境=心理的安全性が重要だと思うんですが、アンケートの「どのような職場・労働環境であれば安心して言えますか?」という質問に対する回答結果は、下記の通りでした!
えるビー|えるビーもできたら、職場の心理的安全性が高いチームで働きたいと思うのですが、ちなみに、服部社長!上司の立場から職場の心理的安全性を高めるためにできることって何かありますか?
服部 真人社長|雑談ですね。本音が言えるようになるのも、チーム内で助け合いがあるのも、全ては雑談がスタート地点だと思います。だからこそ、まず部下と雑談をすることから始めるといいと思います。ただし「(上司:)最近調子どう?」「(部下:)良いです」っていう会話は、色々なところで見かけますが、これは雑談とはいえません。
雑談を成立させるには、相手にも色々と話してもらう必要があります。そのために上司が部下と雑談をしようと思ったら、部下のことをより深く知っておかないと雑談は成立しません。
えるビー| 雑談って…ハードル高っ!
服部 真人社長|雑談するためには、相手に興味を持つ必要がありますが、相手に興味を持とうと考えると難しいので、相手が興味を持っていることに興味を持つところから始めるといいと思います。
部下のちょっとした発言が大切なのだと上司が理解できるようになれば、部下が好きなこと、興味があることに自然に気がつくようになります。
そして部下の興味があることに気がついたら、そのことに対して事前に情報を仕入れておくと、雑談の時に話題がなくて困ることがなくなるだけでなく、大切に思っているという気持も伝わると思いますよ。
えるビー| そこから始めると、雑談の時に話すことがないって… ならなくてすむし、ハードルも下がるし、自分の知らない世界に触れることができて、刺激にもなって一石二鳥ですね!
ベストコンディションで仕事をする上でも、心理的安全性が大事!
えるビー|やりがいを感じるだけでなく、ベストコンディションで仕事をするためにも、心理的安全性が重要だと思っている人が89%いました。
えるビー|次に「心理的安全性が低い職場・環境だとどのようなことが引き起こされてしまうと思いますか?」と質問したところ…
相談や報告ができないことによるミスの増加やパフォーマンスの低下
20代女性製造業| ミスを恐れるようになるし、ミスがなくならないし、報告もしないという悪循環が起こる
20代女性製造業| 無言相談できなくてミスが増えそう
40代女性製造業| コミュニケーション不足により業務上必要な情報や連絡事項が十分に伝わらず、初歩的な失敗やミスが発生する
30代男性サービス業| コミュニケーションが取れずお互いの仕事状況が掴めないためにチームとして機能しない
40代男性サービス業| ミスを隠そう隠そうとしてしまい、発覚した時には大問題になっている
50代男性サービス業|安心して仕事ができないのでパフォーマンスが低下する
えるビー| ミスが多発する職場になってしまいそうな予感…それ以外にも社内の人間関係のトラブルによるパワハラやいじめが多発するという回答もたくさんありました。
社内の人間関係のトラブルによるパワハラやいじめ
30代男性製造業| 同僚同士の喧嘩が絶えない
30代女性サービス業|パワハラが横行している組織だと全員が同じ方向を向いて仕事をすることが困難になる
40代女性製造業| やる気が下がり新しい事に挑戦しようと思う気持ちがなくなる
40代男性サービス業| 疑心暗鬼になり職場の仲間を信用しなくなって雰囲気が悪化する
50代男性サービス業|人格を否定する風潮がある職場だと、若いメンバーが伸びない
50代男性サービス業|同僚間での喧騒や信頼の低下、生産性が高くならない。社員間の軋轢など
えるビー|社内の雰囲気が悪くなってしまうことで、新しいことにチャレンジできなかったり、若手が育たなかったりするデメリットがあるようです。そして、これらの問題により、メンタルヘルスの低下による体調の悪化やうつ病の発症、離職などのトラブルを招いてしまうと回答した方も多かったです。
メンタルヘルスの不調や離職
20代女性サービス業|仕事に行く気が起きない
30代女性サービス業|我慢して精神的につらくなると思う
40代女性サービス業|離職率が高くなり円滑に企業が回らなくなる
40代男性サービス業|社員が鬱病等で病む、退職者が増える、仕事上のミスやトラブルが増える
40代男性製造業|職場放棄 、早期退社、精神的ダメージによる鬱
50代男性製造業|体調を壊してから気づくことになり対応が遅れる
えるビー|心理的安全性が確保できないと…大変なことになっちゃいそうですね…。服部社長が考える、心理的安全性が低い職場の問題は何だと思いますか?
服部 真人社長|心理的安全性が低いと、変化に対応できなくなってしまうことです。近年は変化が激しい時代に突入したため、変化に対応するためには、社員に自発的に考えてもらい、行動してもらうようにならないと企業は生き残っていけません。
だからこそ、社歴や立場に関係なくアイディアや問題点を発言でき、それが受け入れられる体制を整えることで、誰もが働きやすい環境を経営者が提供する必要があると思います。
えるビー|生き残るために必要なんですね。
服部 真人社長|ベストコンディションで仕事をするためには心理的安全性が重要だと思っている人が89%いるというアンケート結果は、これが働く人のニーズ、つまり会社に求めているものなのだと示しているのだと思いますよ。だからこそ心理的安全性を高めることは、働く人のニーズに答えるため、会社全体で取り組むことが重要です
えるビー|なるほど〜経営者は働く人のニーズに応えるためにも、心理的安全性を高める必要がありそうですね!
服部 真人社長|もちろん、心理的安全性を高める取り組みは大事ですが、あくまでも心理的安全性を高めることは手段であって、目的ではありません。心理的安全性を高めても、社内が活性化しなかったり、売り上げが上がらなければ意味がありません。従業員満足度は上がったけど売り上げは上がらなかったという会社が、意外とたくさんあります。
えるビー| なんてこったい!!!
服部 真人社長|心理的安全性が高く、社員にストレスがない会社は一見良さそうですが、そこで売り上げが上がっていないのなら、心理的安全性が高い職場ではなく、ぬるま湯な職場です。だからこそ、新しいアイディアを生み出すためとか、変化に耐えれるようになるといった目的があってこそ、その目的を達成するための手段として、心理的安全性を高める施策を行うことに意味があります。
えるビー|なるほど!ついつい心理的安全性が高ければ、全部OKって思ってしまいそうなので、注意しないとですね!
まとめ
えるビー|心理的安全性が働く人のニーズなら、心理的安全性が重要だと思っている社員が多い会社とは、会社が成長していくためのアイディアや解決策を持っている社員が多い会社なのではと思いました。だからこそ、もし部下の側からこれらの発言がないなら、会社全体で心理的安全性を高める取り組みをすることで、いろんなアイディアや課題が出てきて、その結果、会社が飛躍するチャンスになるかもしれませんね。
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引用元:株式会社ロジック・ブレインTOiTOi公式ホームページ
心理的安全性を高めるための取り組みとして、1on1ミーティングを実施する際には、個性に合わせた教育方針、教育手順を事前に確認できるため、誰でも1on1ミーティングができるようになります。
TOiTOiを導入の際には、ロジック・ブレインの認定を受けた認定パートナー、コンサルティングパートナーが、自社で1on1ミーティングができるようにサポートしますので、安心です。詳しくは下記よりお問い合わせください!