2022年11月17日公開
個性に着目してマネジメントをすると組織はどう変化する?LOGIC BRAIN AWARDのプレゼンターに根掘り葉掘り聞いてきました!その3
えるビー|株式会社ロジック・ブレインでは、毎年LOGIC BRAIN AWARDを開催しています。過去プレゼンターとして参加された皆様にその後の変化について教えていただきました!3回目の今回はロジック・ブレイン認定コンサルタントとの二人三脚で運用されている株式会社PTR代表取締役社長松尾氏と株式会社らぶはーと岩穴口氏、そしてロジック・ブレイン認定コンサルタントとして活躍されている天神のばら氏にお話を伺ってきました。
LOGIC BRAIN AWARDとは
『事例や実例を通じて、再現性の高いアイディアを共有すること』を目的として、2019年に第1回を開催、今回で4回目の開催となる株式会社ロジック・ブレインが主催するイベントです。
目次
保育業界でロジック・ブレインの活用で離職率0へ
えるビー|株式会社PTRは「頑張りたい人が頑張れる社会を創る」を経営理念とし、ひとり親の住まい、仕事、保育をトータルにサポートするために保育園事業や人材紹介事業などを行っています。LOGIC BRAIN AWARD2021では株式会社PTR代表取締役社長松尾好紘氏にプレゼンターとして登壇いただきました!その時のプレゼン内容は下記の通りです。
えるビー|LOGIC BRAIN AWARD2021から半年以上経過しましたが…どのような変化がありましたか?
松尾 好紘氏|ぽたぽた園とぽたぽた園2の採用やマネジメントにロジック・ブレインを活用しています。ロジック・ブレインを導入後に開園したぽたぽた園2では、採用面接の時では総合分析とビッグファイブの分析結果をコンサルタントと共有し、どのように面接を進めたらいいか打ち合わせしてから実施しています。合わせて組織稼働率や今いるスタッフとの相性も確認しています。
そのおかげで開園当初から園の雰囲気がよく、心理的安全性が高い状態を保てています。その結果、開園から退職者はいますが、人間関係の問題での退職ではなく、健康問題が理由での退職でした。
えるビー|開園時点からロジック・ブレインを導入しているぽたぽた園2は好調のようですが…ちなみに最悪の状態でロジック・ブレインを導入したぽたぽた園はどのような状況ですか?
松尾 好紘氏|最近、最悪の時期からぽたぽた園に在籍しているスタッフが、仕事が楽しいと話すようになってきました。その言葉を聞いた時に、ようやく根っこの部分もよくなってきたなと実感しました。
えるビー|人間関係が最悪だった頃を知っているスタッフさんが『仕事が楽しい!』て話しているってすごいですね!ちなみにどのようなことをされたんですか?
松尾 好紘氏|ロジック・ブレインを理解した施設長に就任してもらいました。
以前はスタッフのためを思って、発言したことも、真意が伝わらずに誤解されてしまうことも多く、その結果スタッフと信頼関係が築くことができずにいました。しかし今は、施設長が私の個性だけでなく、スタッフの個性も把握し、理解しているため、スタッフのタイプに合わせ私の発言の真意を伝えてくれることで、物事がスムーズに進むようになりました。
おかげで、少しづづですがスタッフとの間で信頼関係を築くことができ、園の雰囲気も良い方向に変化しています。
えるビー|最悪だった頃を考えると、すごい変化ですね。他にはどのような場面でロジック・ブレインを活用されていますか?
松尾 好紘氏|TOiTOiの1on1分析やタイプ別マネジメントを参考にして、今月重点的に声かけする人を把握しています。またコンサルタントの方に、1on1ミーティングをお願いしています。
えるビー|色々な取り組みが職場の雰囲気を変えてくれているのですね。ちなみに今後どのようにロジック・ブレインを活用していきたいと思っていますか?
松尾 好紘氏|ロジック・ブレインを理解しているのは、私と施設長だけです。スタッフも少しは理解していますが、理解度に差がある状態です。そこでスタッフに対して、ロジック・ブレインについて深く理解できる機会を作っていきたいと思っています。みんながロジック・ブレインを知って、コミュニケーションに気をつけだすと、各自のコミュニケーションがガラッと変わり、もっとよくなるのではと期待しています。
また園児の個性を把握し、それぞれのタイプを理解した上で、対応をすることで保育の質の向上を図りたいと考えています。あとは保護者対応でも活用していきたいですね。
えるビー| 今まで以上に色々なところでロジック・ブレインを活用できそうですね!活用して、どのような変化がでたかまた教えてください!
止まらなかった会社不満離職が0!入園は常時キャンセル待ちまでの笑って泣けるチームビルディング
えるビー|株式会社らぶはーとは「Love」だけでも、「Heart」だけでもなく、「Love」「Heart」でまずはスタッフが楽しく働くこと。子供たちに寄り添い、そのご家族にも笑顔と豊かになれる社会を目指す。この二つの経営理念のもと企業主導型保育園の運営を行っています。LOGIC BRAIN AWARD2020では株式会社らぶはーと代表取締役社長岩穴口廣憲氏にプレゼンターとして登壇いただきました!その時のプレゼン内容は下記の通りです。
社内コミュニケーションの改善で粗利12%アップ!
えるビー|有限会社Amajinの天神のばら氏はLOGIC BRAIN AWARD2019で大賞を受賞。ロジック・ブレイン認定コンサルタントとして、株式会社PTR様や株式会社らぶはーと様など多くのクライアントを抱えています。今回はLOGIC BRAIN AWARD2019で発表いただいた事例を中心にお話を伺いました。その時のプレゼン内容は下記の通りです。
えるビー|LOGIC BRAIN AWARD2019から2年以上経過していますが、どのような変化がありましたか?
天神 のばら氏|事業を拡大し、社員が増えたことで、新陳代謝が進む中で、ベテラン社員と新しく入社した社員の意思疎通が難しくなっていました。そこでビッグファイブ診断と1on1ミーティングを実施しました。それにより心理的安全性の確保ができ、社内の雰囲気がよくなっていると感じています。
えるビー|具体的にはどのような場面で雰囲気がよくなったなと感じますか?
天神 のばら氏|まず最初に感じた変化は、お客様に対して顔を見て対応するようになったことですね。合わせて組織稼働率を高めるような取り組みをしたことで、陰口、悪口が少なくなっているように感じます。また意見が批判型から提案型に変わっていて、普段の雑談からその様子が見受けられるようになりました。
えるビー|天神さんは、コンサルタントとして色々な企業でロジック・ブレインを活用した支援をされていますが、他社さんでも同じような変化がありますか?
天神 のばら氏|ある企業様では、毎月3時間会議をしているのですが、導入前は会議の中で発言しない社員の方が複数いました。しかしロジック・ブレインを導入後は、会議時間が1時間に短縮したにも関わらず、出席者全員が意見を出すようになりました。
えるビー|それは大きな変化ですね!普段から自分の意見を言っていい、受け入れてもらえるという安心感が生まれたんですね。ちなみにコンサルタントとして導入支援をする際に、心がけていることはありますか?
天神 のばら氏|ロジック・ブレインを導入したことで、売上アップした企業を多くみてきました。売上アップをした多くの企業では、採用活動が必要になります。だからこそ、最初から1年後に自社で採用や1on1ミーティングができるようにOJTのような形で支援しています。
えるビー|先を見て支援をしているんですね!ちなみにロジック・ブレインを導入して成果を出す秘訣はありますか?
天神 のばら氏|コンサルタントと社長の心理的安全性が高い関係が築けるかどうかが、成功の鍵です。だからこそ導入しようかどうか迷われているなら、まずは最寄りのコンサルタントに相談してしてもらえたらと思います。
えるビー|なるほど〜成果がでる企業には共通点がありそうですね!また色々な会社様での事例を教えてください。
あなたにとっての『幸せ×組織』とは?
えるビー|LB MEDIAでは、コンセプトとして『幸せ×組織』を掲げ、組織内で一人ひとりの個性がより輝くためのヒントになるコンテンツや、個々が幸せを感じながら仕事も人生も謳歌できる方法を提案しています!そこで、最後に皆さんにとっての『幸せ×組織』について教えていただきました!
松尾 好紘氏|働くことが楽しく、ワクワクしてしまう組織が幸せな組織だと思います。1日の大半の時間を会社で過ごすことになるので、その時間が楽しくないと、人生が楽しくなくなってしまいます。
例えば、言いたいことが言える、陰口がない、そして「あれもやってみよう」「こんなことやってみよう」というように、みんながポジティブな発信ができてる環境なら、ワクワクして働けるのではないでしょうか。
だからこそこれからもワクワクしながら、働いている職員の姿が見れるように尽力していきたいと思います。
岩穴口 廣憲氏|ある統計では楽しく仕事をしている日本人は16%しかいないことがわかったそうです。心理的安全性の問題などもあるかもしれませんが、楽しく仕事をするには、お互いが理解し、配慮しあうことが重要だと思います。
つまり、組織に合わない人や仕事ができない人を切り捨てるのではなく、誰一人取り残すことなく、この人が働き続けるためにはどのようにしたらいいかをみんなが考えている。このような状態が続く組織が、幸せな組織だと思います。
天神 のばら氏|幸せな組織とはみんながお互いの幸せを考えて行動する組織だと思います。
そのためにはどのような場面でも組織としてどのようにいたらいいかという視点で皆で話する必要があります。皆が自分の意見を発言できるようにするためには、情報の格差がなく組織がフラットな状態でなければなりません。現場が上手く回っていない時は、情報が一部の人の所に集まり、一部の人にしか決定権がないことが多く、現場があきらめモードになってしまい、意見を言わなくなってしまうでしょう。また個人に目がいき、個人に対して批判的になってしまいます。
このような状態では幸せだとは言えません。だからこそ幸せな組織とは、情報の格差がなく、発言権を対等に持てる、フラットな組織だと思います。
えるビー|幸せな組織の定義や幸せを感じる場面は人それぞれですが、色々なところで、幸せを感じながら働く人が増えていくといいですね!ということで、みんなが幸せに働けるヒントだけでなく、自分のポジショニングで誰でもエースになれる職場づくりのヒントを掴めるLOGIC BRAIN AWARD2022を今年も開催します。詳しくはこちらから確認してください