2023年1月12日公開

【実態調査】VUCA時代に次の一手を打つための未来予測とは【後編】ー東洋哲学で手に入れる未来が明るくなる指針ー

前回のお話で経営者にとって未来予測は重要だと理解したえるビーちゃん。

 

「でも、…未来ってどうやって予測するの……?」

 

そこで株式会社ロジック・ブレイン社長の服部真人氏にあれこれ質問!未来予測の方法から、混沌とする時代を生き抜くヒントの一つになる東洋哲学のお話まで、根掘り葉掘りお伺いしました!

 

前編はこちら

【実態調査】VUCA時代に次の一手を打つための未来予測とは【前編】ー変化に強い事業計画を作る4つのキーワードー​​

 

ー登場人物ー

 

服部 真人氏

株式会社ロジック・ブレイン代表取締役社長

株式会社ロジック・ブレイン公式サイト:https://www.logic-brain.jp/company

 

えるビー

LB MEDIAのインタビュー記事に出没。得意技はインタビューの時に、なんで?どうして?とどんどん突っ込むこと。趣味は名言集め。今年の目標はLINEスタンプになること。

 

未来予測をするための方法とは?

えるビー|前回までのお話で未来予測を立てることは重要で、かつ多くの経営者の方が事業計画を立てるために未来予測をしていることがわかりました。ちなみにアンケートで『未来予測をするために何か行っていることはありますか?』という質問に対して53.1%があると回答しました。

 

 

えるビー|また『どのような事を行っているか具体的に教えて下さい』という質問に対して、下記のように回答される方が多かったです。

 

40代 男性 業界内の情報収集。顧客の要望収集。

 

30代 男性| 有識者会議の開催。

 

40代 男性| 若者と話し合う

 

50代 男性| 様々なジャンルの専門家より情報をもらっている。

 

40代 男性| 見識者との定期MTG。

 

50代 男性| 経営者による勉強会への参加。

 

40代 男性| 周りとのコミュニケーション。

 

えるビー|社内、社外で未来予測について情報収集している方が多い印象ですが、この結果を見てどのように思われますか?

 

服部 真人氏| 一見バラバラに見えますが、見識者や若者の意見を仰ぐなど、意外とコミュニケーションをとりながら情報収集している人が多いようですね。

 

えるビー|未来を予測するためには、経営者自ら情報収集が欠かせないってことですね。そのためには日頃からいろんな情報を掴むためにアンテナを高く立てておくことも必要ですね!

 

未来予測をサポートする東洋哲学と60干支

えるビー|未来を予測するためには、時代の流れを知る必要があると思います。そこで次に『時代の流れに法則性はあると思いますか?』という質問をしたところ、63.2%の方があると回答。また『未来をデータで予測することは可能だと思いますか?』という質問に対しては、『とてもそう思う』と回答した方が15.5%。『多少そう思う』と回答した方が56.5%と、約7割の方が可能だと考えているようです。

 

 

えるビー|最後に『事業のビジョンをたてるにあたり東洋哲学や60干支で歴史的な背景をもとに未来予測ができるとするなら興味がありますか?』というユニークな質問もありますね。これに対しては、約4割強の方が興味があると回答しました。

 

 

服部 真人氏|「けっこう多いな」と思うと同時に、東洋哲学や60干支のように昔からある学問や考え方に対して、もうそろそろ東洋の知見として客観的に見て積極的に取り入れる時代がやってきたのではと思います。

 

例えば、昔は瞑想といえば、宗教の修行の一つとして捉えられていました。しかし調べてみると瞑想の効果には科学的根拠もあることがわかり、今ではビジネスの現場でもマインドフルネスとして取り入れられています。

 

また、歴史から何かしらを学ぼうという意識を持っている経営者も増えているように感じます。

 

情報収集して未来を予測するなら、東洋哲学や60干支のように2000年前から続いているものを1つの手段として考えるべきかと思います。そしてこのようなマニアックなものに注目が集まるのも、今の時代を象徴していると考えます。

 

えるビー|今更ですが、なぜ東洋哲学や60干支で未来が予測できるんですか?

 

服部 真人氏|東洋哲学では、時代にはサイクルがあると考えます。ある意味、天気予報のようなものです。つまり、時代はある周期によってくるくる回っていると捉えたのが東洋哲学で、元々は国の政治で使われてきました。

 

『〇〇な時代がやってくるから、▲▲の方針で進めていこう』というように時代の法則性に基づいて、未来予測をしてきました。それを研究する学問として※算命学があり、昔の日本には多くの研究者がいました。私は20年以上前に、偶然東洋哲学や算命学の本を手にとったことで、興味を持ち、未来予測に活用しています。

 

中国で発祥した干支暦をもとに、年と月と日の干支を出して、人の運命を占う中国占星術、中国陰陽五行を土台とした運命学の一流派であり、伝統を継承しながら日本で学問として大成された。(Wikipediaより

 

 

えるビー|ちなみに​​服部社長は昔から東洋哲学や60干支を活用されていますが、これらを上手く活用するためのポイントはありますか?

 

服部 真人氏|『客観的に取り入れて、未来予測に活用する』ことが重要です。私の場合、自分が頭で考えていたことを、後押ししてくれるものとして使っています。

 

えるビー| もし東洋哲学や60干支を知らなかったらどうなっていると思いますか?

 

服部 真人氏|精神的に辛い状況に陥ることが多々あったと思います。例えば、今年、上手く行っていない状況が続いていたら、来年も、再来年も同じような状態が続くのか?と変化の兆しが見えないまま過ごしていると思います。

 

あるいは、「今年はよかったけど、来年はどうなるかな?」と、上手く行っていたとしても、未来はどうなるかは分からないなどと不安になっていると思います。自分のバイオリズムを東洋哲学や60干支で把握しておくことで、これらの不安を解消できます。

 

私にとって、東洋哲学や60干支は自分や自社にとって未来が明るいと言える唯一の指針です。

 

えるビー|たしかにバイオリズムを把握するだけで、精神的にはとても楽になりそうですね。

 

服部 真人氏|東洋哲学や60干支とは、自分の未来を都合よく作ることができるツールです。ですから活用する時には、当たり外れでみるのではなく、自分のバイオリズムを使って、自分にとって最高のストーリーを作ろうとすることが大切です。それができるのが東洋哲学であり、60干支だと考えます。

 

ただし、これだけを信じて、これだけが正しいと思い込んでしまわないように注意は必要です。客観的な視点を持つことが必要です。

 

えるビー|なるほど〜東洋哲学や60干支で自分のバイオリズムを知って、当たり外れで一喜一憂していては活用しているとは言えませんね。

 

東洋哲学と60干支

東洋哲学とは、ヨーロッパから見た東洋すなわちアジアで生まれた哲学を一緒くたに纏めた用語。そのため東洋哲学には、中国哲学やインド哲学、日本哲学まで含まれます。(Wikipediaより

 

60干支とは、暦を表す言葉で十干と十二支を組み合わせたものです。

 

十干(甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸)はもともと、甲、乙、丙、丁…と、日を順に10日のまとまりで数えるための呼び名(符号)で、太陽の巡りと動物の生命の循環サイクルを示したものです。そこに古代中国で誕生した陰陽五行説を十干に当てはめるようになり、日本では、この「陰」と「陽」を「兄(え)」と「弟(と)」に見たて、「兄弟(えと)」と呼ぶようになりました。

 

 

次に、十二支(子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥)は、もともと12ヶ月の順番を表す呼び名で、やがて12種類と動物を当てはめるようになりました。また十二支は月の巡りと作物の発芽から収穫までの生命の循環サイクルを示しています。

 

十干と十二支を組み合わせると60通りあり、60年で一巡することから60干支と呼ばれるようになりました。

 

 

東洋哲学では、干支が持つ意味や、過去同じ干支の年に起こった出来事を振り返ることで、どのような年になるかを予測します。2023年1月17日のセミナーでは、東洋哲学による未来予測と、2023年をどのように迎えたら良いかお伝えします。

 

 

東洋哲学や60干支で読み解くと2023年はどんな年になる?

えるビー| 東洋哲学や60干支から見た時に2023年はどんな年になると予測できますか?

 

服部 真人氏|2023年は『癸(みずのと)卯(う)』です。『癸』の語源から、物事が良い方に動くのか悪い方に動くのかという両面を含んでいます。同じく『卯』にも、良い方もしくは悪い方どちらかに跳ねるという意味合いを持っています。

 

このことから来年は二極化が進むと予測できます。良い方向に行かず、悪い方向に進んでしまった人は、不安や不満が多く出てきます。例えば企業なら、働く人の不安や不満が噴出してくるでしょう。

 

そのため、これらの不安や不満に流されないようにするためには、シンプルに絞り込むことが重要です。絞り込まずにあれこれ手を出して、やってしまうと不安や不満が出てきてしまい、悩んで前に進めなくなってしまうでしょう。

 

悩まず前に進むためには、まずやるべきことを絞り込むことが2023年は特に重要になってきます。

 

えるビー|そうなんですね。他に2023年を良い年にするためのポイントはありますか?

 

服部 真人氏|2023年前半に絞り込みをして取り組んだことは、中盤に結果が、中盤に取り組んだことは後半に結果がでます。時代の変化の流れが早いからこそ、前半からやるべきことの優先順位を決め、早めにスタートダッシュをすることがポイントです。

 

自分たちができることで、アイディアを豊富に持つことはとても良いことですが、2023年は、アイディアの絞り込みをして取り組むことが大切になってきます。

 

えるビー| 2023年がどのような年になるのか、知るか知らないかでは大きな違いを生み出しそうですね。今度のセミナーではこれらの時代背景と、2023年どのように過ごしていけばいいかお話されるということで、今から楽しみにしています。

 

まとめ

 

えるビー|未来予測をするために、社内外から情報を収集することはもちろんのこと、先が読めない時代だからこそ、先人からの知恵を借りることも有効な手段の一つになりそうですね。

 

株式会社ロジック・ブレインでは先を読み、2023年のスタートダッシュを応援するために『東洋哲学×未来予測〜企業の「未来が明るくなる指針」として活用できる法則性とは〜』を開催します。

 

日々振り返り計画を立てて、あらゆるところにアンテナを張り巡らせ情報を収集し、不安要素を最小限にして「未来が明るくなる指針」を求めたとき、未来予測をするための情報の一つとして活用できるのが東洋哲学や60干支です。

 

その法則性は、時代の流れを天気予報のように予測でき「経営者自身の経験と直感」にプラスして考えることで、明るい未来を創造することができます。

 

当セミナーでは、2022年2月に発表した予測を振り返り、2023年はどんな年でどのような心構えでいたらいいのかなど、この分野の研究26年目の服部真人がお話しします。詳細については、下記よりご確認ください。

 

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