2023年9月21日公開
株式会社エム・アイ・ディジャパン – ロジック・ブレインとの出会いで事業と組織を変革
株式会社ロジック・ブレインは、2019年より年に一度LOGIC BRAIN AWARDを主催しています。本年は10月28日にLOGIC BRAIN AWAR2023を開催するにあたり、前回のプレゼンターで大賞を受賞した株式会社エム・アイ・ディジャパン執行役員人事部長堀田達哉氏に、参加のきっかけ、TOiTOiの活用術などについてお話を聞きました。
目次
LOGIC BRAIN AWARD2022への参加のきっかけ
はやみ|堀田さんの現在の役職と業務内容を教えていただけますか?
堀田 達哉氏|私は株式会社エム・アイ・ディジャパンで人事部長を務め、採用、人事異動、評価、教育、ガバナンスなど人事業務全般に渡り携わっています。
はやみ|昨年、LOGIC BRAIN AWARD2022(以下アワード)に登壇されましたが、その背景にはどのような思いがありましたか?
堀田 達哉氏|人事の立場から組織開発に長らく関わっている中で、ロジック・ブレインと出会い、御社が開発するクラウドHRシステムのTOiTOi※を採用しました。そのような中で御社のTOiTOiを活用したさまざまな取り組みが実を結び始めたことから、弊社の経験や事例を多くの経営者や人事関係者に知っていただきたいと思い、アワードへの参加を決意しました。
※TOiTOiは、株式会社ロジック・ブレインが開発提供するクラウドHRシステムです。社員の個性をAIで分析して行動傾向を把握し、それぞれの特性に合わせて最適なマネジメントを支援します。ビッグファイブ診断や1on1の記録なども一元管理できます。それにより日々のマネジメント業務をサポートします。
はやみ|アワードへの参加を通じて、特に印象に残ったことや変化があれば教えてください。
堀田 達哉氏|アワードに登壇した際、発表を終えると多くの経営者から、自社が抱えている悩みだけでなく、未来に対する展望が明るくなったといった嬉しい感想を多くいただきました。これらの多くのリアルな声を理想の組織づくりに活かせないか、日々考えるようになりました。
また、TOiTOiを活用することで、採用や育成といった人事のあらゆる場面で、従来の直感的なアプローチから論理的なアプローチへとシフトし、成功の確率を上げることができると確信を持ちました。
はやみ|たしかに!感覚や経験に依存するのではなく、エビデンスに基づいた論理的なアプローチを取ることで、より確実な成果が期待できますね。
アワードから現在までの取り組みと成果
はやみ|アワードから10ヶ月後の今、株式会社エム・アイ・ディジャパンにおけるTOiTOiの活用や取り組みの成果に変化はありましたか?
堀田 達哉氏|ありました!売上は平均125%へと上昇し、離職率も6%改善しました。これはTOiTOiを取り入れた人事戦略の成果だと考えています。
はやみ|具体的な数字以外の成果もありましたか?
堀田 達哉氏|人事評価の面談と1on1の使い分けを強化し、社内のコミュニケーション環境を大きく向上させました。特に、アルバイトやパートのスタッフからのフィードバックが増え、彼らの声を色々な場面で取り入れられるようになりました。顧客との距離が最も近い彼らの声が増えることは企業にとって喜ばしいことです。人事担当者にとっても嬉しい成果でした。
はやみ|新しい取り組みなどはありますか?
堀田 達哉氏|はい。事業承継の課題に取り組んでいます。現社長のご子息が今年の4月に専務として就任するにあたり、1年半前からその準備を進めています。
具体的には組織として創業社長からの関係をしっかりと築き上げるための取り組みや、社内のメンバー中から次世代のリーダーの選出。さらに、社内の教育環境やルール、就業規則などを見直すプロジェクトを進行中です。
これらの取り組みにもTOiTOiを活用しています。本人の個性や特性を見極めて、得意な人が得意なことを行うことができるように配慮しています。また皆が他者の個性を理解しながら、それぞれのプロジェクトに参加できるようにしています。
はやみ|なるほど、TOiTOiの活用シーンは多岐に渡りますね!
堀田 達哉氏|はい。TOiTOiはシンプルに考えると、人と人とのリレーションがわかる仕組みだと、私は思っています。そのためこれらのプロジェクトを進めるために、人事や採用だけでなく色々な場面でTOiTOiを活用しています。
堀田流!TOiTOiの活用方法
はやみ|その他、TOiTOiを1on1にも活用しているそうですね?
堀田 達哉氏|はい。TOiTOiの画面上に、1on1の推奨メンバーが表示されるので活用しています。1on1をしなければいけないと思うとすごく重荷に感じる方もいるかも知れませんが、私の場合は、1on1の推奨メンバーに対して、積極的に自分から声掛けをしたりとか、メールやLINEを送ったりとコミュニケーションを取るようにしています。
この時に、結構ネガティブな反応がかえってくることも多いのですが、後々話を聞いてみると「あの時声をかけてもらえなかったら、もしかしたら会社をやめてしまっていたかもしれない」と。
はやみ|え!そうなんですね。もし、話しかけていなかったらと思うと、ゾッとしますね。他には何かありますか?
堀田 達哉氏|個人レポートのベストな状態のところをよくチェックしています。あれを読めば、見た瞬間にその人がベストな状態なのかネガティブな状態なのかを、見極めることができます。そのため、よく参考にしています。
はやみ|相手の状態を把握し声をかけるタイミングを見極めれば、部下とのコミュニケーションの質が上がっていきそうですね。
堀田さんと探る「幸せ×組織」の秘密
はやみ|LBMEDIAのテーマとして「幸せ×組織」をあげています。堀田さんが考える、理想の「幸せな組織」とはどのようなものですか?
堀田 達哉氏|幸せな組織とは、企業が社会に真の価値を提供し、その結果として売り上げが上がる組織だと感じています。
企業において、顧客と直接関わって利益を生み出す営業部門やマーケティング部門といったフロントオフィス業務が注目されることが多く、世間的にも営業や商品開発といった花形の部署だけにスポットが当たりがちになることが多いです。しかし私は、企業はすべての部門や職種がお互いを支え合うことで、最大の成果を出せると信じています。
だからこそ、バックオフィス業務の方が、直接的じゃなくてもお客様のお役に立てる価値を作り出すことに関わっていると感じられることってすごく大事なことだと思っています。
はやみ|たしかに、そうですね。
堀田 達哉氏|私は、企業は攻めの部署(フロントオフィス)と守りの部署(バックオフィス)が支え合って、企業って成り立っていると考えます。だからこそ、仮に営業が大きな注文を受けた際に、事務の方が私事のようにおめでとうと言ってあげられるような企業は、非常に良い組織だと思ってます。
直接お客様と接する部署ではない人たちこそが、自分をその企業の売上や成長に自分も貢献していると感じ、そのことが誇りに感じられる組織が幸せな組織ではないでしょうか。
はやみ|企業にとっては、不要な部署、不要な役割は存在しないんですね。ただ、会社の成長や環境の変化により、組織変革や部署の変更、縮小といった変化が必要となることがあると思うのですが…
堀田 達哉氏|はい、もちろん、会社の成長や環境の変化により、組織変革や部署の変更、縮小といった変化が必要となる場面が出てくるのは避けられないことです。その中で大切なのは、経営層やリーダーがその変革の理由や背景を明確に伝え、従業員に理解してもらうことだと思います。
企業が変革しなければならない時、多くのケースでリーダーは前向きな決断をしています。仮に自分の所属している部署が変更や縮小される際「どうせ俺らはいらない」と後ろ向きな考えになってしまいがちです。
けれどそのような時に、自分ごとのように会社のことを考えている人は「俺も気づいてたんですよ。こういう部署があったらいいですよね。その場所を作りましょう」と変幻自在に自分を変えることができると思います。
だからこそ、企業にとって自らを変える力を持つ人は非常に貴重であり、そのような能力を持つ人を育てる文化や教育が会社には必要です。
はやみ|いい時も、悪い時も、どんな時でも、前向きに取り組む人の集まりが、幸せな組織の礎になりそうですね!
最後に、ロジック・ブレインやTOiTOiを知らない方に向けて一言あればぜひお願いします。
堀田 達哉氏|ロジック・ブレインが開発するTOiTOiは企業や個人が持つ暗黙知を形にするための強力なツールだと考えます。これまで感覚でやっていた業務がエビデンスに基づいて、論理的にできるようになることは多くの人にとってプラスになると思います。
だからこそ、色々な事例を集め、多くの人と共有していきたいと考えます。その共有する場の1つがアワードです。前回2022年のアワードではいち登壇者として参加しましたが、今回の2023年のアワードでは、実践研究会委員長として、主催者側として参加します。だからこそ、より多くの人に参加していただきたいと思っています。
はやみ|まずは、多くの方にアワードを通じて、TOiTOiを体験していただけると嬉しいですね。本日は、ありがとうございました。
後日インタビュー動画
LOGIC BRAIN AWARD 2023 開催のお知らせ
はやみ|LOGIC BRAIN AWARD2023が今年も開催決定!今回のインタビューでも触れられたアワードは、2023年10月28日(土)に大阪市住吉区の住吉大社吉祥殿にて5回目の開催となります。
今年のテーマは「未来への勝利の鍵:変化するテクノロジーの力」です。このテーマのもと、プレゼンターの方々がどのように「パーソナル分析」を駆使して組織内の「人」の問題を解決に導いたのか、その具体的な事例を共有します。
参加していただくことで、ロジック・ブレインの具体的な活用事例を知ることができ、貴社の問題解決のヒントを得られるはずです。あらゆる業界の実例が共有されるため、導入を検討中の企業や初めての企業にも多くの学びがあります。
会場での参加以外にも、オンラインでの参加が可能。遠方の方やスケジュールが合わない方も、オンラインで参加を通じて楽しむことができます。
今年のアワードも、テクノロジーと組織の可能性を追求する全ての方々にとって、貴重な学びと交流の場となること間違いなし。ぜひ、この機会にLOGIC BRAIN AWARD2023にご参加いただき、未来への勝利の鍵を手にしてください。
詳しい参加方法やスケジュール等、詳細は公式サイトをご確認ください。