
2025年3月11日公開
【ユーザーボイス】パリパラリンピック8位入賞の裏側!TENPiNで選手の才能を最大限に引き出す!メンタルサポートの新戦略
パラリンピックの舞台で選手が最高のパフォーマンスを発揮するためには、フィジカルだけでなく、メンタル面のサポートも重要です。メディカルネットサービス株式会社は、クラウドCRMシステムTENPiNを活用することで選手とのコミュニケーションに大きな変化が生まれ、結果として8位入賞という成果につなげました。今回は、整骨部 部長補佐・土居優太氏に、その独自の指導法について伺いました。
目次
TENPiN活用による科学的アプローチでトレーニング革命
はやみ|スポーツトレーナーは、選手が本番でピークを迎えられるよう日々試行錯誤を重ねています。土居さんもその一人として、東京パラリンピック以降、TENPiNを活用した指導方法を見直したそうですね。その経緯について教えていただけますか?
土居 氏|パリ・パラリンピックに出場する選手を支える中で、いくつかの課題に直面していました。特に、選手とのコミュニケーションがうまくいかず、不安を与えてしまうことがありました。選手との信頼関係は競技のパフォーマンスに直結する重要な要素ですが、どう築けばいいのか悩んでいました。
また、選手のメンタル面をどのようにコントロールし、最大限のパフォーマンスを引き出すかが明確でなく、試行錯誤の連続でした。フィジカルだけでなく精神面のサポートも不可欠ですが、具体的なアプローチが定まっていませんでした。さらに、選手のタイプに合わせた効果的なサポート方法も不足しており、より良い結果につなげるための方法を模索していました。
はやみ|そこでTENPiNを導入したのですね。どのような点が決め手になったのでしょうか?
土居 氏|私が普段勤務している整骨院ではTENPiN※の分析結果から、患者様のタイプを把握し、コミュニケーションや施術に活かしていました。コンサルタントとして入っていただいている長浦さんからの助言もあり、選手の特性を理解することで、それぞれに合ったサポートができるのではないかと考え、活用を決めました。
※TENPiN
TENPiNは株式会社ロジック・ブレインが開発提供している、お客様の個性を分析し、ビジネスの拡大・成長につなげるクラウドCRMシステムです。生年月日を入力するだけで、営業やマーケティングで成果をあげるために必要な顧客情報を提供します。それにより自社の営業やマーケティングを支援します。
はやみ|整骨院での活用実績があったのですね。
土居 氏|TENPiNの活用で、選手一人ひとりのタイプを把握できるため、より個別に適した指導が可能になります。また、試合日から逆算してメンタルコントロールの計画を作成し、ピークを本番に持っていく段階的なアプローチを取り入れました。
8位入賞のカギとなった“メンタルコントロール”
はやみ|土居さんがスポーツトレーナーとしてサポートされた、パラ・パワーリフティングについて教えてください。
土居 氏|パラ・パワーリフティングとは、下肢障がいの選手によるベンチプレスです。障がいレベルのクラス分けではなく、体重別(男女10階級)に分かれてそれぞれのパワーを競います。選手はベンチに横たわり脚を伸ばしたポジションで競技を行います。ラックからバーベルを外した状態で静止した後、審判の合図とともに胸まで下して、再びバーベルを上げます。
はやみ|今回サポートされた選手について教えてください。
土居 氏|佐藤和人選手です。パラ・パワーリフティング男子107kg級の選手です。競技歴8年でパラリンピックに初挑戦でした。
はやみ|出場の条件はあるのですか?
土居 氏| まず第一の条件としてランキング8位以内に入る必要がありました。しかし今回は8位以内に入れなかったのですが、バイパルタイト(推薦枠)からの出場でした。そのため同階級からは最も下位からのチャレンジでした。
はやみ|最も下位からの挑戦だったんですね。パラ・パワーリフティングの選手のサポートにTENPiNを活用したとのことですが具体的な施策について教えてください。
土居 氏|1番怖いのが、記録を残せずに失格になることでした。佐藤選手は初めてのパラリンピック出場です。
そのため長時間の移動や時差、報道から流れてくる選手村の環境などいつもの遠征より不安材料が多い中での挑戦でした。そのため選手がどうしたら自分の力を出し切れるのか?どのようにしたらより良いメンタル状態で送り出すことができるのか?ということを意識してサポートしました。
特に佐藤選手は12タイプではパッションタイプ※、2タイプではリスクマネジメントタイプ※だったため、不安材料の多いこの状況では、不安を抱いたままの挑戦だと必ず失敗する。その一方で安全策で挑みすぎてしまうと挑戦できないと考え、メンタル面の充実を図ろうと考えました。
※12タイプ
理性タイプ・比較タイプ・感性タイプの3つのタイプをさらに細かく分類したものが12タイプです。
TENPiNの独自分析により、オリジナルタイプ・セキュリティタイプ・フィーリングタイプ・スピードタイプ・パイオニアタイプ・パーフェクトタイプ・バランスタイプ・トラストタイプ・ドリームタイプ・パッションタイプ・リサーチタイプ・インスピレーションタイプの12タイプまで対象者を分析します。
例えばパッションタイプの場合、その道のプロや職人を目指す。やる時は徹夜してでもやり遂げる、何事も努力と根性と考えると言った特徴があります。
※マネジメント2タイプ
リスクマネジメントタイプとリターンマネジメントタイプの2つのタイプのことです。リスクマネジメントタイプはリスクを先に考えます。一方で、リターンマネジメントタイプはメリットを先に考えます。どのタイプの傾向が高いかを知ることで、モチベーションアップの仕方や声掛けが可能です。
はやみ|佐藤選手の性格を踏まえてどのような取り組みをしたんですか?
土居 氏|試合日から逆算してメンタルコントロールの計画を作成し、ピークを試合本番に持っていけるよう、段階的なアプローチを取り入れました。また、選手とのコミュニケーションでは、戦略的に話すキーワードを設定し、意図的にテンションを上げる言葉だけでなく、テンションを低下させる言葉(正論)を使うことで、最適な心理状態へ導くアプローチを実施しました。
はやみ|言葉のチョイスはどのようにしたのですか?
土居 氏| TENPiNの中にある人生で大切にしていること、避けたいことを事前に把握した上で、佐藤選手と話をした上で決めました。
はやみ|具体的な言葉や声かけはどのようにして行ったんですか?
土居 氏|目標として、①パラリンピックで自己ベスト更新と②8位入賞からメダル獲得に設定し、その目標に向かうにあたり、初めてのパラリンピック出場であることや、試技のプレッシャーや疲労が不安材料になると考えました。
そこでテンションをあげる質問として「今大会の目標はなんですか?」と問いかけ、その返答に対して「上の目標を狙わないと本来の目標に達成できないです」とあえてテンションが下がるような返答をしました。そこからテンションをあげるための質問として「誰のための目標ですか?」「達成に向かって頑張ってきたでしょう?」とやってきたことに対する自信を思い出させるための質問をし、最後に「達成に向かって来たらやり切るだけ」「私もサポートを全力でやるので出し切ろう」と励ましの言葉をかけ、少しづつテンションを上げて行きました。
このような声かけを選手に共有することなく、私の方で行うことで、意図的にテンションを上下させることで、最適な心理状態へ導くアプローチを取り入れました。
はやみ|TENPiNの活用によって、どのような成果が得られましたか?
土居 氏|選手がメンタル面で充実した状態で試合に臨めるようになり、結果として自己ベストの更新には至らなかったものの、パラリンピックで8位入賞を果たしました。何より、選手自身が力を出し切れたと納得できる競技結果を得られたことが大きな収穫でした。
また、TENPiNの総合分析レポートが、選手とのコミュニケーションやサポートに有効であることを実感しました。私自身も、選手へのアプローチ方法や言葉選びの重要性を改めて認識し、今後の指導に活かせる手応えを得ることができました。
はやみ|TENPiNの活用によって、スポーツだけでなく、他の分野にも応用できると考えていますか?
土居 氏|はい。スポーツトレーナーとしての経験からも分かるように、顧客の性格やモチベーションを理解することは非常に重要です。特に、整骨院やジムのような業界では、顧客が継続して利用し続けることが成果に直結します。そのため、一人ひとりの性格や動機を正しく把握し、最適なアプローチを行うことが求められます。
今回の経験を通じて、TENPiNは、スポーツだけでなく、顧客サービスの分野でも効果を発揮していると再認識できました。たとえば、運動を続けることが苦手な人には、モチベーションを維持するための声かけやサポートを強化し、逆に自己管理が得意な人には、より自主性を尊重したアプローチを取ることで、効果的なサポートが可能になると改めて実感しました。
ワンポイント!3タイプ(人生で大切にしていること)
理性タイプ、比較タイプ、感性タイプで、仕事やプライベートの場面で大切にしていることが異なります。
理性タイプ
理性タイプは『みんなで仲良く、和気あいあいと競争やケンカせずに、共に生活すること』を大切にしています。そのため、人柄が良い人と言われたいという気持ちが強いです。
比較タイプ
比較タイプは『誰にも文句を言われない、自分の世界を築くために、自分のペースで頑張ること』を大切にしています。そのため、仕事ができる人と言われたい気持ちが強いです。
感性タイプ
感性タイプは『いつも元気に光輝く成功者になるために、手っ取り早い方法を模索すること』を大切にしています。そのため、すごい人と言われたい気持ちが強いです。
スポーツだけじゃない、TENPiNが切り拓く新しい顧客サポートとは
はやみ|今回の対談を通じて、選手のメンタルサポートの重要性と、TENPiNを活用した個別最適な指導がいかに効果的であるかが明らかになりました。もともとは整骨院での経験を通じて得た知見を、スポーツの分野に応用することで、選手のメンタルやモチベーション管理に大きな変化をもたらしました。
スポーツの世界だけでなく、整骨院やジムなどの顧客サポートにも応用することで、より質の高いサービスを提供し、利用者の継続率を高めることが可能です。
TENPiNとは、ロジック・ブレインが提供するお客様の個性を分析し、ビジネスの拡大・成長につなげるクラウドCRMシステムです。
引用元:TENPiN公式サイト
TENPiNなら、生年月日だけで顧客の価値観やニーズをデータとして可視化します。それにより適切なアプローチ方法を導き出し、成約率や継続率アップを実現します。他にも顧客ごとのタイプを理解した上で、自社のセールストークや資料をカスタマイズすることが可能です。それにより成約までのプロセスが短縮され、営業効率の向上が飛躍的に期待できます。
TENPiNを活用したアプローチは、顧客一人ひとりに合わせたサポートを可能にし、より良い成果を生み出す鍵となるでしょう。
詳しくは、下記よりお問い合わせください。